かっこよすぎる金と銀の曼荼羅(紺紙金銀泥曼荼羅)
真言宗や空海に格別の興味があるわけではないのに、
上野でやってる空海展のおかげで関連する雑誌やテレビ番組があると、
やっぱり見ずにはおれません(たぶん明日、空海展に行ってきます)。
今日、NHK-BSでやった「空海・至宝と人生」第3回「曼荼羅の宇宙」。
内容には、えーそうかなあ?と疑問に思うところもあったけれど、
さすがに力の入った番組でした。
一番よかったのは、最後に登場した紺紙金銀泥曼荼羅
(平安時代、奈良・子嶋寺、奈良国立博物館に保管、国宝)。
空海の指導で作られた日本最古の高雄曼荼羅(神護寺)は
ほとんど何も見えない状態なのだけれど、
解析によって金銀で描かれていたとわかっているため、
同じ金銀泥曼荼羅であるそれが登場したのでした。
テレビではクリアに映っていた。
ああ、奈良国立博物館の近所に住みたい。
曼荼羅というと一般に色とりどりですが、
紺地に金と銀だけで描かれた曼荼羅の毅然としたかっこよさはどうよ。
電気のない時代に、ろうそくの炎やなんかに照らし出された
ギラリと輝く仏たちを見たら、もう陶酔するほかないでしょう。
復元した高雄曼荼羅の本『復原高雄曼荼羅』
(宮原柳僊著、佼成出版社、昭和50年、限定1500部)
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