チェンマイで見る遺跡群 | nezumiippiki

nezumiippiki

アジア再発見Blog


テーマ:

   
チェンマイは日本人ツーリストのリピーターの多い町で、1週間から2週間程度と滞在日数の長いことでも知られている。 しかし、旅行会社のツアーでは精々長くて3泊。 ツアーの内容も30年前となんら変わらない。

   

ドイステープ寺院は必見だが、行くたびに見に行く気にはならない。

ということで、チェンマイにリピートして来る日本人は旅行会社のツアーでは来ない。
そんなに長く何度も、大して見に行くところもなく何をしているの、と疑問に思う方に、チェンマイ観光資源の奥深さの一端を紹介しましょう。
勿論、知的好奇心のある方向けになります。

タイの歴史発祥は北タイからか
一般的なタイの歴史紹介では、スコータイ朝がタイ族最初の国、あるいはタイ族最初の統一王朝と紹介されることが多いのですが、ランナータイ王国の存在を忘れてもらっては困る、とチェンマイファンは思うのです。

タイ族の雲南省のからの南下の時期は諸説あるが、結構古くから五月雨的にあったようです。
先住民のモン族のハリプンチャイ王国ができるのが日本の飛鳥時代あたり。
そこに南下してきたタイ族が混ざり合っていき、モン族とタイ族の混合国家となっていったのではと思われます。
場所はランプーンを中心とし、北タイ一帯を治めていたようです。

日本の鎌倉時代、1281年にメンラーイ王に率いられた新興勢力により、ハリプンチャイ王国は消滅し、1296年ランナータイ王国がチェンマイを都として成立します。 その間、戦闘行動があったとか、暴力的なクーデターがあったかのような話は聞いていません。


ヴィアン・ターガン
その、ハリプンチャイや古いチェンマイの歴史を垣間見られる遺跡群が、ランプーン周辺とチェンマイの間に点在しています。
ハリプンチャイ王国の遺跡群はチェンマイの南西約30キロ周辺、チェンマイ市サンパートーン郡に点在している。中でも、観光として見やすいのはヴィアン・ターガン遺跡。

 


ここで見られる遺跡は12世紀のもののようで、ハリプンチャイ王国終焉時期にあたる。

小さな資料館には発掘中に発見された人骨も展示されていて、りアリティーもありなかなか興味深い。


今でこそチェンマイのイーペン祭は有名だが、オリジナルはこのヴィアン・ターガンとのこと。


スワン・チャングコート・チェディ

ヴィアン・ターガンを東側に進むとランプーンに行き当たるが、その手前に見過ごせないお寺がある。ワット・チャマ・ティーウィー。
タイでは特異のチェディを持つ寺院で、後程紹介するチェンマイのワット・チェディ・リアムのモデルになっている。

 

 
このお寺は755年建立だが、現存のチェディは1218年に建てられている。4画の基盤からプラミッド型に立ち上がり、各面にブッダが合計60体配置されている。
ハリプンチャイ様式といっているようですが、オリジナルはスリランカ様式ともいう。


ランプーン市内に入ると、ワット・プラタート・ハリプンチャイの黄金のチェディがそびえたっているのが遠くからも見える。高さ46メートルの実に美しいスタイルのチェディで、ドイステープのテープの原型と言われる。

 

 

 
 

境内の奥の方に、古いスワン・チェディーが立っているが、このチェディはワット・チャマ・ティーウィーのものよりも古いようで、原型中の原型。
この寺院の開基は諸説あってどれを信用するかだが、いずれにしても10世紀前後。
現存するタイの寺院としては最も古い歴史を誇る名刹のはず。
タイ政府観光庁の説明では「1108年メンラーイ王が建立」となっているが、1296年にランナータイ王朝を興したメンラーイ王と同一人物なら、明らかに間違い。

いずれにしても、ランプーンはチェンマイから30分少々で来られるところ。ハリプンチャイ王国の都でもあり、城壁や古い街並みも見られ、見ごたえのある重要なお寺もあるので、旅行会社は普通のツアーでもお客さんを連れて来れば良いのに、と思うのです。


ヴィアン・クム・カーム

チェンマイの中心地から南へ車で約15-20分、ヴィアン・クム・カームの遺跡群がある。

メンラーイ王がハリプンチャイ時代の町か村をランナータイ王国の都に定めたのが、ここチェンマイ最初の位置。数年後に堀で囲まれた現在の旧市街に新都として移転するが、この町自体はその後も存続していく。しかし、240年前の洪水で町は土砂に埋まり、ピン川の流れも変わり、以後忘れられた場所になっていく。
タイ政府は1989年から発掘事業を始め、5-6年前から観光地として一般公開をしたので、ここを知らない人はまだ多い。

この遺跡観光はワット・チェディ・リアムを起点とする。

 

 お堂の中の色鮮やかなのには驚いた


このお寺、ハリプンチャイ様式の完成形と思われる美しいチェディを持つ。1288年頃メンラーイ王による建立とされている。説明文にビルマ様式とあるので疑問に思ったのだが、チェンマイは何度かビルマに侵され支配されたことがあり、その時にビルマがこのチェディを修復してくれた。どの箇所がビルマ様式なのかは素人には分かりづらいが、よく見ると、なるほど、となる。
しかし、スワン・チャングコート・チェディが原型であることには変わりがない。

 

 
ヴィアン・クム・カームの遺跡は約20か所。ポニーが引く2二人乗りの馬車に揺られ、決まった順路を回っていく。馬車に順路通りの説明書が置いてあり、それを読みながらそれぞれの遺跡を見て回るので、ガイドは不要だ。

 

 

 

 

 ヨーロッパのツーリストは自転車で遺跡巡りをし、ガイドの説明に聞き入っている。
日本人ツーリストは見かけなかった。  
 

タイの遺跡観光としてはアユタヤとスコータイが有名だが、ここチェンマイにもヴィアン・ターガンとヴィアン・クム・カームがあり、タイの歴史を見るならこれらは絶対外せない。


 

nezumiippikiさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ