なんと、ブログ村のフランス情報部門で、このワシのブログが「昨日だけ」1位になりました!
ビックリです!
こんな事は二度と起こらないと思うので、記念にブログに書いておきました(^^)
えぇ、という訳で、もの凄く「おフランス」的なお話しでも。
パリに住み始めた当初、ちょっとした事でも「日本と違うなぁ」と思っていました。
毎日が驚きの連続で、それが「楽しい」って思ってたんです。
最初の1年は、いわゆる「長期観光旅行者」みたいな感覚。
まぁ、「海外に来てる」って事に酔ってました(笑)
なので、「負」の部分が見えても、それは自分に関係がない世界の話でした。
が、数年前に労働ビザを取得し、がっつりフランス人と働くようになってから、見える見える、現実が。
本格的ではないのですが、ボランティア活動にたまに参加しているのも現実が見えて来てからです。
最近少しだけお手伝いしたのが、ホームレスの自立を手伝うボランティア。
と言っても、ワシはホームレスに配る為の食料の整理のお手伝いをしただけだけど。
そこには元ホームレスの人たちが正社員としてお給料をもらって働いています。
ちょっと話しやすそうな元ホームレスのおじさまがいたので、今まで気になっていた事を質問してみました。
ワシ 「ホームレスって犬飼っている人多いですよね?なんでですか?番犬として?」
おじさま 「番犬の意味合いもあるね。なんせ、外で寝るだろ?本当に何があるか分からないから、セキュリティーとして犬を飼っている場合もある。後ねぇ、犬と一緒にいるとホームレスセンターに行かなくていいんだよ。犬はセンターに入れないし、飼い主と犬を引き離す権利がないから」
ワシ 「なんでセンターに行きたくないんです?ご飯もあるし、寝るところもあるし、仮住所も出来るから仕事だって見つけられる可能性もあるのに」
おじさま 「うぅん、あそこね、本当に色々な人がいてさ・・・ヤバいんだよ!盗みも多いし、ケンカも耐えないし。外で寝た方がまだ安全だから。それに、なんかねぇ、刑務所に入った気になるんだよね」
ワシ 「ふむぅ、それで犬を・・・」
おじさま 「でも一番の理由は、精神的なものだと思う。ホームレスは精神的に本当に孤独。でも、犬って言うのは一度この人が主人だって決めてしまうと、たとえ主人が汚い格好をしていても、すーっと信頼して着いて来てくれる。その絶対的な信頼感っていうか、それが得られるんだよ犬といると」
おじさまと話をしていてうなずかされる事が本当に多かった。
このおじさま、ゴミ箱を漁って、週末には蚤の市で売っていて、少しずつお金を貯めてスタンドを持つまでになったそうな。
ホームレスになったきっかけは、母国に仕事が無く、家族を養う為に単身フランス入り。
知り合いもいないし、ビザも無いして路上生活を強いられていた。
そして、数年前に母国が欧州連盟の仲間入りをして、晴れてこうして堂々と仕事をしたりボランティアが出来るようになったのだと。
日本いる時は、正直、ホームレスに対してあまりいいイメージが無かった。
それは自分が毎日頑張って働いていて「働かざるもの食うべからず」的な思いがどこかにあったからだと思う。
でも、フランスに来てその考えが少しずつ変わって来た。
そして、ふとしたきっかけで、ワシもホームレスになり得ると感じるようになった。
おじさまと話していて、屋根のある家に住めるってだけでも本当に幸せなんだなぁって改めて思いました。
本日、移動中にメトロの中で読んでいた新聞に、2011年のl’Insee(リンセ:国勢調査センターみたいなところ)がまとめたのホームレスに関する記事があった。
それは、2011年の調査で約14万人以上のホームレスがおり、10年前の調査よりも50%近く増えているのだとか。
内、3万人が子ども。
女性は5分の1。
ホームレスが爆発的に増えた原因の一つが、2000年頃にはじまった不動産バブル。
特に近年パリでも問題視されていて、つい最近もパリ市による「観光客や短期滞在者が利用する、いわゆる短期貸しアパートを禁止しする」なんて案が浮上し、パリ市内のアパートを持っている大家さん達が反対デモなんかおこしてました。
パリ市側にしてみれば、こんだけ住むところが足りないんだから、空いてるアパートは住むところに困っている人に貸せ!何ですが、大家さんにしてみれば、短期滞在者に貸した方が家賃も高く出来て儲かるんですよね。
その他に問題になっているのが、お金持ちの外国人がパリのアパートを買っている事。
そのせいで、ますますアパートの値段が上がっているそうで、何らかの規制対策が組まれるって話だけど、うまく行かないだろうなぁ(^^:)
ホームレスの53%は外国人。
ホームレスの10%の人は、ホームレスセンター行きを拒否しているそうな。
また、パリに住んでいても知らない人が多いんだけど、パリ市内や郊外にいわゆる「スラム街」が出来ています。
本当にインドとかにある感じのスラム街。
最近ではスタッド・フランスという、競技場近くのスラム街がもの凄く話題になっていました。
ワシも実際見た事がありますが、本当に凄いです。
そこは現在数百人の外国人が住んでいます。
二ュースでやっていたの興味のある方は見てみてね=>ユーチューブ(フランス語)
ちなみに、フランス人の平均給料は大体20万円ちょっと。
で、パリの家賃は、ワンルームマンションで市内中心部であれば10万前後。
自炊すれば食費は節約できるけど、基本的な生活物価は東京都変わらないかな・・・。
で、税金は高い!(← この話は長くなるので、機会があれば^^;)
若者の失業率も高いので、25歳以下の若者の半数近くはフランスを出て海外に行きたいそうです。
今人気の国はアメリカ、カナダ。
近場ではイギリスとドイツ。
ワシの知り合いのフランス人も・・・
「フランスって本当に駄目だ!フランス出たい!!!」
って言っている人、結構いますよ。
どうなる、フランス?!
そして、どうなるワシ?!?
と、相変わらず地味なおパリ生活を送っているねずみっ子でした!!!