ドイツ人の英語力 | カタル・ノ・ダ

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40歳でアーティストになったねずみっ子が、ぼそぼそカタル・ブログ。
愛娘犬のシェルティのニナちゃんと、12歳下のフランス人天使と一緒にパリの端で暮らしています。

素人マダニ研究家のねずみっ子です。


さて、今年のフランスは涼しい!

今日は最高気温20度。

最低は12度。

天気予報では来週一週間も、最高気温は20度前後なのだそう。

もうじき7月だというのに、太陽がなかなか出てない。

が、それでも昨日辺りから第一弾バカンス組みがパリを離れているそうな。


フランスでは有給が5週間あり、多くの人は夏に2~3週間のバカンスをとる。


もちろん、みんなが一斉に休みをとるわけではなく、会社内でずらして取っていく。

とはいえ、フランス革命記念日に当たる7月14日を境にガッツリバカンスをとる人が多くなり、それが9月頭まで続く。


バカンスのため行政手続きは通常以上に遅くなり、仕事の用事で会社に電話をかけても

現在担当者はバカンス中で、戻りは9月2日です

なんてこともざらにある。


学校だってバカンス期間中はガッツリお休み。

夏には売れないのでお菓子屋さんも観光客が見込めないところ以外は1ヶ月くらい休んじゃうし、レストランもパン屋さんも閉まってしますところが多い。

今年は例年以上の不況のため、パリジャンの半分近くはバカンスに出かけずにパリに残るらしいけど、お休みはお休みなので、みなさん働かないです。

いつものような交通ラッシュなんてなくなるし、ゴールデンウィーク中の東京よりさらに人を少なくした感じになる。

この時期ワシは毎年ドイツで過ごしているのだが、今年はチョコチョコと仕事が入っているため、どんな感じになるのかまだ分からない。


なんせ自営なので、そんなチョコチョコの依頼でも受け入れるわけですが、来週恐ろしい仕事が入ってしまった。


それは

英語の通訳


ありえない!

無理無理!

英語、無理!




事の発端は、知人に

「ねずみっ子ちゃん、来週の通訳の仕事入れる?」

というのでOKをだした。

普通はフランスで通訳の仕事といえば、フランス語<=>日本語なので、何も考えずに受けてしまった。

ところが、紹介されたお客様と実際に打ち合わせをしてみると「英語がメインの通訳」であることが判明。


フランスに来て早6年。

現在のワシにとって言葉といえば最初に出てくるのがフランス語、次に日本語、で英語。

だから、まず何か言いたいと思ったら、最初にフランス語の文章が浮かび、次に日本語に訳す。

これは、ワシが特別なのではなく、多分海外生活が少し長くなってしまった人は皆さん同じ状況では無いかと思う。

つまり普段使っている言語が先に出てしまう。


で、その日本語から英語に訳すわけなので、英語が出てくるのに数十秒かかるのである。

考えないですぐに言葉に出なければ、通訳なんてかっこ悪い(。。;)


仕事は欲しいとはいえ、自分に出来ないことは引き受けられないので断った。


「お願いします!私、本当に本当に英語が出来ないんです!助けてください!」


と、依頼人にゴリ押しされ、ワシの状況も納得してもらった上でお仕事を引き受けることに。


通訳と言ってもネイティブと話すわけではないし、日常会話にちょっとプラスした程度らしいし、書類など文章になっていたワシもそれなりに読めるので、今回は通訳者としてではなく「お手伝い」という形で商談成立。

とはいえ、多少でもお金をいただく以上、適当な仕事は出来ない!


というわけで、昨日くらいから英語の練習を始めた。


ワシ 「(ユーチューブの動画を見ながら台詞を繰り返し・・・)ナイスチューミーチュー。マイネームイズねずみっ子」

ダー 「・・・あなた何をしているのですか?」

ワシ 「再来週の英語の通訳の仕事が入っているから、英語の練習よ。ユーノー?!」

ダー 「マイネームイズから始めるなんて、間に合いませんよ、来週までに」

ワシ 「あのね、ワシの問題は英語がスムーズに出ないことなのよ。だから、新しい言葉を今から覚えるんじゃなくって、知っている言葉がスムーズに出るようになる練習をしないといけないの。ドンチュー?!」

ダー 「あなた、いつもイーストエンダーズとか見ていますけど、英語は上達したのですか?!」

ワシ 「ワシがイーストエンダーズで覚えたフレーズは、「彼女、あなたの子を妊娠したのよ!」「いいから出て行け!」「もう黙れ!」「あなたたち、どういう関係よ!?」「もう、離婚しよう」など、来週の通訳の仕事では全く使えない英語」

ダー 「・・・私があなたの代わりに通訳に行きましょうか?」


・・・ダーが今から日本語勉強したほうが早いか?!

ダーは母国語であるドイツ語に加え、当然ながらフランス語(← ワシとダーの共通語)、英語、さらにブルガリア語少々、スペイン語少々、オランダ語少々とできる。


英語にいたっては、一度も勉強もしたことが無いのにペラペラ話せるのである。

だから中高大とあわせて10年近く英語を勉強しているのに、あまりにも英語力が貧弱なので、ダーはワシの語学センスを非常に疑っている。

まぁ、ワシも自分の語学センスの低レベル具合は痛いほど分かっているので、それに対しては言い訳はございませんが(。。;)


ダー 「英語は簡単です。なんせ半分はドイツ語で、もう半分はフランス語でできている言語なので」

ワシ 「じゃ、ワシもドイツ語を話せるようになれば、英語も出来るようになるね!」

ダー 「あなたの発想はなぜいつもロジックではないのですか!そのためにドイツ語を勉強するなら、直接英語を勉強した方が早いです!


あ、そうだ(>m<)


というわけで、来週までに毎日少しづつ、ダーに英語の会話を訓練してもらうことになりました。


あぁ・・・憂鬱


しかし、どうして習ったこともなく、英語圏に住んだことも無いダーが、英語を話せるのか本当になぞ。