インボイス方式について 4 | ネクサス東京会計事務所のブログ

ネクサス東京会計事務所のブログ

文京区にある、ネクサス東京会計事務所のブログです。

前回の続きです。

 

前回の記事はこちら

インボイス方式について 3

インボイス方式について 2

インボイス方式について

 

買手側の留意点です。

インボイス方式では、適格請求書などの請求書等の交付を受けることが困難な一定の場合を除き、

一定の事項を記載した帳簿及び請求書等の保存が仕入税額控除の要件となります。

 

①帳簿の記載事項

保存が必要となる帳簿の記載事項は、以下の通りです。

(1)課税仕入の相手先の氏名又は名称

(2)取引年月日

(3)取引内容(軽減税率の対象品目である旨も含む)

(4)対価の額

⇒これらは今までと変わりません。

会計システムを利用している場合、取引年月日や金額は入力するでしょうから、

摘要欄に課税仕入の相手先の氏名又は名称と取引内容を記載することになります。

 

②請求書の範囲

保存が必要となる請求書等には、以下のものが含まれます

(1)適格請求書又は適格簡易請求書

(2)仕入明細等(適格請求書の記載事項が記載されており、相手方の確認を受けたもの)

(3)卸売市場において委託を受けて卸売の業務として行われる生鮮食品等の譲渡及び農業協同組合等が委託を受けて行う農林水産物の譲渡について、受託者から交付を受ける一定の書類

(4)(1)から(3)の書類に係る電磁的記録

⇒一定の場合を除いて、適格請求書を保存しておく必要があるということを認識しておきましょう。

頻繁に発生する取引では、「適格請求書は不要だ」と判断できるようになっている必要がありますね。

 

③帳簿のみの保存で仕入税額控除が認められる場合

請求書の交付を受けることが困難な以下の取引は、帳簿の保存のみで仕入税額控除が認められます。

(1)適格請求書の交付義務が免除されている取引

(2)適格簡易請求書の記載事項(取引年月日を除く)を満たす入場券などが、使用の際に回収される取引

(3)古物営業、質屋又は宅地建物取引業を営む者が適格請求書発行事業者でない者から棚卸資産を購入する取引

(4)適格請求書発行事業者でない者から再生資源又は再生部品(棚卸資産に限ります)を購入する取引

(5)従業員等に支給する通常必要と認められる出張旅費、宿泊費、日当及び通勤手当等に係る課税仕入

⇒中古品をヤフオクやメルカリで仕入れている業者がいます。

この場合は、(3)に該当するので適格請求書等の保存は免除されます。

気を付けなければならないのは、ヤフオクで購入した販売者が適格請求書発行事業者の場合は、

適格請求書を保存しておく必要があるという点です。

取引した際には、相手が適格請求書発行事業者なのか否か確認する必要があります。

 

つづく。