ブロックチェーンSNS概念設計:システム構築の品質評価のポイント2:完全性⑤ | 続・ティール組織 研究会のブログ

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ティール組織が話題になっているが、具現化するにはどうしたらよいか?
その研究を続けるにあたり、さらに次の形態である、続・ティール組織なるものまで視野に入れ、具体的な施策・行動内容を研究・支援する会。

先までは、"愛記"についての記載で、どのようにブロックチェーンSNSに組み込んで実装していけばよいのか、概念的なところからアプローチ方法を記載していった。大まかな概念としてはひとまず終えた。次は、ブロックチェーンの概念設計といえるところまで、基本設計書に着手できるようなところまで、概念を具体化していきたい。

愛記システムのシステム評価について

システム評価とは、つまりは、このシステムを導入して成功だったか失敗だったかという効果検証という意味だ。概念設計をする上で必ず抑えておくべきポイントということだ。それには各項目があり、それぞれの項目を見ていくことで、その結果が得られる。そのシステム評価項目を1つずつ見ていきたい。

システム構築の品質評価のポイント1:理解可能性(Understandability)

システム構築の品質評価のポイント2:完全性(Completeness)

システム構築の品質評価のポイント3:簡潔性(Conciseness)

システム構築の品質評価のポイント4:移植性(Portability)

システム構築の品質評価のポイント5:一貫性(Consistency)と構造化の度合い

システム構築の品質評価のポイント6:保守性(Maintainability)

システム構築の品質評価のポイント7:試験性(Testability)

システム構築の品質評価のポイント8:ユーザビリティ(Usability)

システム構築の品質評価のポイント9:効率性(Efficiency)

システム構築の品質評価のポイント10:セキュリティ(Security)

◆システム構築の品質評価のポイント2:完全性⑤(Completeness)

先に、市町村における所得税減税や法人税減税サービスに繋げるアプローチを記載した。地域全体での協力や相互理解を深め、持続可能な社会制度を築くことが目指される。何せ、個人や企業を巻き込むとは言っても、お金を払え!というわけでもなく、むしろ減税サービスに直結する!というものであり、参加して損するわけではない。それゆえ、何か損害を受けたので賠償しろ!というような話にもならない。法的に課すのは、愛の行動をして!ということだけだ。これを企業や個人を巻き込んで、強制的に行動して!という法律(ガイドライン)にして、社会制度にしたいというものだから。

 

そして、愛の行動の決算書公表の仕組みを社会でルール化するための仮説も記載した。愛の行動をすれば、自動的に仕訳がなされて集計され、月次・年次の決算書が出来上がる。それぞれの仕訳はブロックチェーン上にて行われるので不正のしようがない。仕訳科目も一度選べば後から訂正もできない。だからこそ、最終的な決算書にのみ注目があつまるのであろうが、データ分析はいつでもできるし、誰がどのような科目で愛の行動をしたのかの履歴もいつでも追えるような仕組みなので、透明性は極めて高い。

 

なお、先に記載した市町村における評価と、会社内における評価と、評価項目が異なるのだから設定もできるようにした。あくまで社内における評価として使うためのカスタマイズ機能だ。対外的に公表する決算書は、あくまで対外的なものなので、市町村が行う企業評価と同じ評価項目であるべきだろう。

愛記について

とにかく各個人が愛貨のやり取りをしたら、愛記システムに記載されていく。相手から愛貨をもらうことも多々あるということだ。そしてB/SとP/Lが出来上がる。この決算書を会社として公表することで、投資家からの評価を受けることになる。お金の決算書に加え、愛貨の決算書も公表して評価を受けるのだ。そのために、投資家に愛貨とは?愛記とは?資産とは?純資産とは?負債とは?費用とは?収益とは?を説明していかねばならない。投資家が絡むのだから、世界経済で共通ルールにしていかねばならない。それに矛盾無く、きちんと説明仕切れるだろうか?世界経済の共通ルールになりえるだろうか?ここは、ハードルが高いが、やっていかねばならない。

 

この決算書の分析がまた興味深いはずだ。何せ、各従業員の行動が1つ1つ閲覧できるのだから。プライベートの行動が多いのか、それとも会社での行動が多いのか、それとも第9次元:人類での行動や第10次元:太陽系での行動などが多いのか、次元ごとの行動をチェックすることもできる。さらに、波動レベルがどれほどなのかも見れるので、実質、会社従業員全員の波動レベルを見ていけば、おおよその会社の波動レベルも見えてくる。この会社はおそらく、これくらいの波動レベルか?と分析できるのだ。そうすると、波動レベルに合わせた組織形態になっているのか、商品開発や顧客構造はどうなっているのか、生産性はどうか、なども波動レベルから検証できるようになるのだ。これは新たな分析手法として、今後、当方がティール組織の分析のところで提唱している方法が主流になっていくであろう。とても興味深いはずだ。

 

分析画面の設計は複雑な作業だが、基本的な要素として以下のような画面を考えてみたい。なお、これは単なる概念であり、実際の実装には多くの工夫が必要であろう。

  1. フィルタリングオプション:

    • 次元や波動レベルなどのフィルタリングオプションを提供する。
  2. データ表示領域:

    • フィルタリングされた従業員の一覧を表示する。
    • 従業員の名前、波動レベル、次元などの基本情報を表形式で表示する。
  3. 行動データ分析:

    • 選択された従業員の行動データをグラフやチャートで視覚化する。
    • 行動がPrivate、Company、の中でどれくらいの割合で行われているかを示す円グラフなどを使用する。
  4. トレンド分析:

    • 従業員の行動トレンドを時系列で表示する。
    • 波動レベルや次元ごとに変化しているかをグラフで示す。
  5. 詳細情報:

    • 選択された従業員の詳細情報や行動の具体的な内容を表示する。
    • モーダルや別の画面に遷移して詳細なデータを閲覧できるようにする。
  6. 通知やアラート:

    • 行動データが特定の条件を満たす場合には通知やアラートを表示し、ユーザーに重要な情報を伝える。
  7. エクスポート機能:

    • 分析結果やグラフをエクスポートできる機能を提供し、必要に応じてレポートとして保存できるようにする。
  8. ダッシュボード:

    • グラフやチャートを組み合わせてダッシュボードを構築し、総合的なデータの概要を提供する。

これらの要素を組み合わせたり、さらに具体的なデザインや操作の仕様を定めるには、ユーザビリティやユーザーのニーズに合わせて検討する必要がある。プログラミング例は以下のとおりだ。

 

class Employee:
    def __init__(self, name, actions, dimension, vibrational_level):
        self.name = name
        self.actions = actions  # 行動データのリスト
        self.dimension = dimension
        self.vibrational_level = vibrational_level

class Company:
    def __init__(self, name, employees):
        self.name = name
        self.employees = employees  # 従業員のリスト

    def analyze_actions(self, dimension_filter=None, vibrational_level_filter=None):
        filtered_employees = self.employees

        # 次元でフィルタリング
        if dimension_filter:
            filtered_employees = [employee for employee in filtered_employees if employee.dimension == dimension_filter]

        # 波動レベルでフィルタリング
        if vibrational_level_filter:
            filtered_employees = [employee for employee in filtered_employees if employee.vibrational_level == vibrational_level_filter]

        # 各従業員の行動データを分析
        for employee in filtered_employees:
            personal_actions = [action for action in employee.actions if action['dimension'] == 'Dime1_Personal']
            company_actions = [action for action in employee.actions if action['dimension'] == 'Dime3_Company']
            humanity_actions = [action for action in employee.actions if action['dimension'] == 'Dime8_Humanity']

            print(f"Employee: {employee.name}")
            print(f"Personal Actions: {len(personal_actions)}")
            print(f"Company Actions: {len(company_actions)}")
            print(f"Humanity Actions: {len(humanity_actions)}")
            print(f"Vibrational Level: {employee.vibrational_level}")
            print("-------------------------")

# サンプルデータの作成
employee1 = Employee("J.D", actions=[...], dimension="Personal", vibrational_level=8)
employee2 = Employee("J.S", actions=[...], dimension="Company", vibrational_level=7)
# ... 他の従業員も同様に作成

company = Company("ABC Corporation", employees=[employee1, employee2, ...])

# 次元が「Personal」で、波動レベルが8以上の従業員の行動を分析
company.analyze_actions(dimension_filter="Personal", vibrational_level_filter=8)

このプログラムは、Employeeクラスで従業員の情報を管理し、Companyクラスで企業全体の情報を管理します。analyze_actionsメソッドでは、指定された条件に基づいて従業員の行動データを分析し、結果を表示している。これにより、第1次元:個人の行動、第3次元:会社での行動、第8次元:人類での行動、などが分かる。

投資家の判断

本当に投資家が愛記システムをみて、各企業に投資するようになるには何が必要であろうか?ただし、何度も言うが愛貨はお金ではない。愛の行動をしたらやりとりするトークンであり、お金に換金できない。投資家が愛の行動を分析するだけで、本当に投資するのか?

 

投資家が愛記システムを基に企業に投資するには、いくつかの側面が考えられる。愛貨がお金ではなく、愛の行動を反映するトークンであるため、これに基づく投資は独自のアプローチが必要であろう。

  1. 企業の社会的責任(CSR):

    • 愛記システムが企業の社会的責任や持続可能性に焦点を当てている場合、それによって企業の社会的な価値や影響を測定できる可能性がある。投資家はCSRへの取り組みを評価し、これをもとに投資判断を行うことがある。
  2. 従業員エンゲージメントと幸福度:

    • 愛の行動や愛貨のやりとりは、企業内の従業員エンゲージメントや幸福度に影響を与える可能性がある。従業員の満足度や生産性が高い企業は、持続的な成長に対する良い投資機会と見なされることがある。
  3. 透明性とオープンネス:

    • 愛記システムが企業の行動を透明にし、オープンなコミュニケーションを奨励している場合、これが投資家にとってプラスとなる可能性がある。企業の透明性は信頼性を高め、投資家はその企業に対する信頼感を持つことができる。
  4. 愛の行動の評価:

    • 投資家が愛記システムを通じて企業の愛の行動を評価し、その行動が企業の価値や将来の成長にどのように寄与するかを考慮する。これには従業員の行動や社会貢献活動などが含まれる可能性がある。
  5. 愛記システムの成熟度と信頼性:

    • 愛記システム自体の成熟度や信頼性も重要である。投資家は、システムが適切に機能し、そのデータが信頼できるものであるかを確認するだろう。

投資家が愛記システムを利用して投資を検討するには、これらの側面に対する信頼性や評価方法が整備され、一般的な投資基準と整合性が取れていることが必要です。

 

さらに、企業内の従業員エンゲージメントや幸福度に影響を与える可能性について深掘りしてみよう。従業員の満足度や生産性が高い企業は、持続的な成長に対する良い投資機会と見なされることがあるとはどういうことか?ここをもっと詳しく記載したい。以下は、愛の行動や愛貨のやりとりが従業員エンゲージメントと幸福度に与える可能性があるいくつかの要因である。

  1. チームワークと協力:

    • 愛の行動や愛貨のやりとりが奨励される環境では、従業員はチームワークと協力を重視しやすくなる。チームメンバー同士が協力し合い、お互いにサポートする文化が築かれることで、従業員エンゲージメントが向上し、組織全体の幸福度も向上していく。
  2. 感謝と認識の文化:

    • 愛の行動は感謝や認識の一形態となり得る。従業員が自ら行動を起こし、その行動が愛貨として評価されることで、個々の貢献が認識され、評価される文化が醸成される。感謝の文化は従業員の幸福感に寄与する。
  3. 目標達成感:

    • 愛の行動や愛貨のやりとりが行われると、従業員は自身の目標や価値観に基づいた行動を通じて、他者や組織に貢献できることを実感するだろう。この目標達成感は従業員の満足度と生産性を向上させる要因となる。
  4. オープンなコミュニケーション:

    • 愛記システムがオープンなコミュニケーションを奨励する場合、従業員は自由にアイディアやフィードバックを共有しやすくなる。オープンなコミュニケーションは従業員エンゲージメントを高め、組織全体の雰囲気をポジティブに保つ。
  5. 自己成長と学習機会:

    • 愛の行動や愛貨のやりとりを通じて、従業員は自己成長や学習の機会を得ることができる。企業が従業員の発展をサポートする環境を提供すると、従業員は仕事に対するモチベーションを維持しやすくなる。

これらの要因が従業員エンゲージメントや幸福度に寄与することで、結果として企業は高い生産性や効率性、長期的な成長を実現しやすくなる。投資家はこれらの要素を企業評価の一環として考慮し、従業員中心の企業文化を持つ企業に投資することで、リターンの向上を期待することがあるということだ。

 

 

いかがであろうか、要するに、SDGsの発展版ともいえるかもしれない。他人に貢献、社会に貢献、地球に貢献、宇宙に貢献、というのを行動履歴というブロックチェーンでデータを保有し、その行動は本当なの?というのを分析できるのだから、真偽も容易に判断できるだろう。偽善などもすぐに見破れるし、うそやごまかしも通用しない。本当の意味で、愛の行動が賞賛される時代がくるのかもしれない。

 

このような分析機能を設けることは必須であろう。投資家としてもそんな企業があれば投資してくるだろう。これが投資家が参入してくるハズだという根拠である。このようなシステム設計をしたく思っている。