自己生成とは? | 続・ティール組織 研究会のブログ

続・ティール組織 研究会のブログ

ティール組織が話題になっているが、具現化するにはどうしたらよいか?
その研究を続けるにあたり、さらに次の形態である、続・ティール組織なるものまで視野に入れ、具体的な施策・行動内容を研究・支援する会。

先から超システムについて記載してきている。

このシステムは①自己生成②自己多様化

③自己組織化④自己適応⑤閉鎖性と開放性

⑥自己言及⑦自己決定という七つの特徴を
備えているのであった。

 

 

自己生成・自己多様化

まずは、①自己生成、②自己多様化について

見ていきたい。

下図はこちらから抜粋

 

 

・免疫系細胞はどこから作り出されるか

多様な細胞によって構成される複雑な免疫系

も、もともとは単一の造血幹細胞と呼ばれる

祖先細胞から分化したものである。この幹細

胞からは、免疫系に属するマクロファージ、

リンパ球、NK細胞などのほかに、血液中を

ながれる白血球や赤血球、血小板など、すべ

ての血液細胞が作り出される。免疫細胞は

元来、血液細胞(血球)の仲間なのである。

 

造血幹細胞は、胎児期にまず胎児を含む

尿漿膜に現れるが、やがて肝臓の原基で

ある胎生肝に移行し、骨が形成されるのに

応じて骨髄に移動して、そこで造血細胞を

作ってゆく。造血系は、出生後は主として

骨髄の中で維持されている。

 

幹細胞は、骨髄中の細胞の10万個に1個

程度の割合で存在し、ゆっくりと自己複製

を繰り返している細胞である。幹細胞の増殖

と複製には、骨髄の支持細胞から出される

幹細胞因子(SCF)と呼ばれるサイトカインが

関与している。SCFは幹細胞表面の受容体

(c-kit)に結合し、それが細胞増殖の刺激と

なる。

 

こうしてゆっくりと自己複製的に増殖している

間に、幹細胞の表面には他の異なったサイト

カインに対する受容体が現れる。どの受容体

が現れるかは、偶然性によるので予測できな

い。しかし、出現した受容体に対応するサイト

カインが外部から与えられると、幹細胞は次

の段階の細胞へと分化し、最終的にどのよう

な免疫・血液細胞になるかという運命が決定

される。

 

骨髄の中で自己複製をしている幹細胞に、

IL-7というサイトカインに対応する受容体が

現れると、リンパ系細胞に分化する準備状態

が成立する。IL-7受容体に周辺細胞が作り

出したIL-7が働けば、T細胞やB細胞のもと

となるリンパ系幹細胞に分化する。IL-7受容

体ではなくて、他のサイトカイン、IL-3、IL-6、

GM-CSFなどに対する受容体が現れ、対応

するサイトカインがそこに存在すれば、造血

系の幹細胞となる。さらに様々のサイトカイン

の組み合わせや濃度などによって、最終的

に赤血球や白血球、血小板などの血液細胞

に分化する運命が決定される。こうしてリンパ

系幹細胞と造血系幹細胞の二系統の祖先

細胞ができ、そこから様々な免疫・血液細胞

が作り出されるのである。

 

 

B細胞とT細胞の誕生

リンパ系幹細胞が、そのまま骨髄にとどまり、

そこでIL-7や骨髄の支持細胞からの刺激を

受けて増殖すると、何段階かのプロセスを

経てB細胞に分化する。B細胞は細胞表面に

免疫グロブリン(Ig)を持っている細胞で、抗原

の刺激によって、やがて抗体合成細胞(プラズ

マ細胞)に分化する能力をもった細胞である。

リンパ系幹細胞が血液に乗って移動し、胸腺

に流れ着くと、そこでIL-7の刺激を受けて増殖

を始め、複雑な過程を通って二種類のT細胞、

CD4およびCD8T細胞に変わってゆく。

 

造血系幹細胞は、増殖している間にさらに他

の様々なサイトカインの影響を受けて、赤血球

血小板、三種類の白血球(好中球、好塩基球、

好酸球)、単球などの異なったタイプの血液細

胞に分化していく。成熟したそれらの細胞が、

一定の比率で血液中を流れているのである。

 

赤血球や血小板を除いた血液細胞は、リンパ

球も含めて、完成したあとでも刺激に応じて

サイトカインなどの活性物質を作ったり、接着

し合ったりして、互いに情報交換をしながら

免疫・血液系という体制を維持する。

体の持つ「自己」の体制は、こうした多種類の

免疫・血液系細胞の複雑な相互作用によって

作り出され、維持されているのである。

 

このように、造血幹細胞は、細胞分裂によって

自らと同じ造血幹細胞を複製する力も持っていて、

この機能を「自己複製」と呼ぶ。この能力のおかげ

で、骨髄の中では常に造血幹細胞が再生され、

一生を通じて枯渇することはない。このように、

造血幹細胞は「分化」と「自己複製」という2つの

機能を有し、骨髄の中でこの2つの機能が巧みに

調節されて造血が行われているのだ。そして、

多種類の免疫・血液系細胞の複雑な相互作用に

よって「自己」の体制が作り出され、維持されてい

るのだから、本当に興味深い。

 

 

会社組織での自己生成とは

造血幹細胞は、胎児期にまず胎児を含む尿漿膜

に現れるが、やがて肝臓の原基である胎生肝に

移行し、骨が形成されるのに応じて骨髄に移動し

て、そこで造血細胞を作ってゆく。造血系は、出生

後は主として骨髄の中で維持されているとある。

つまり、創業者が会社を立ち上げ、まだ組織と呼ぶ

にふさわしくない、数人での状態である頃の会社の

骨髄、つまりは社長自身と共同創立者などの中に

造血幹細胞が維持されていると言える。

 

ついで彼は、自分の分身として働くことができる

共同経営者を作り出し、経営が拡大するにつれ

てすみやかに専門の仕事を分担する多様な社員

を増やしてゆく。このようにして企業は会社組織

を作り、それ自身で規模を拡大してゆくばかりで

なく、お互いに集合して、合資会社、合弁会社

などの企業合同を行い、また生産や販売部門の

分離や、統廃合を通じて企業組織を作りだして

ゆくことになる。カルテル、トラスト、コンツェルン

などを起こせば巨大な企業集中が起こり、企業

グループや企業系列を作り出すことによってさら

に拡大してゆくとも先に記載した。

 

つまり、創業者のDNAが強く残っている会社組織

の場合は、そのDNAを各人に植え込んでいけば

よく、同じDNAをもった各人は、判断基準も、取捨

選択も、創業者に近い選択ができるという訳だ。

これは、松下電器産業時代の松下幸之助氏、

さらにはリクルートの江副氏に代表されるように、

あらゆる行動様式、文章、しゃべり口調やしぐさ、

情報の取捨、情報の伝達方法に至るあらゆる

DNAを徹底して各人に伝えればそれでよい!

 

しかし、遠に創業者のDNAは薄れ、会社も人数が

増えて、いろんな国籍の人もいるような会社組織

の場合、会社としてのDNAを各部署という組織に

当てはめていくことは難しくなってくる。

そのような場合、各組織ごとに異なるDNA、つまり

後天的に獲得していった様式により大きく変遷した

DNAを生かしていくしかないのであろう。どのDNA

を生かしていくのか?それは、心臓の役割を任せ

られたメンバーのDNAが組織での行動様式や判断

の基準になり、そこから他のメンバーや各種情報

やしぐさや服装、文章の癖までありとあらゆる様式

がDNAとして維持され、組織は「自己生成」していく

のであろう。

 

ここで気づくであろう。そう、ほとんどの会社組織は

創業者のDNAが残っている組織は少ないのでは

ないだろうか?もしくは、創業者が現社長であった

としても強烈なDNAを各人に浸透しきれていない

場合も多いのではないだろうか?

このような場合、組織を活かすには心臓の役割の

担当者が保持している幹細胞にかかっている!

 

”幹細胞”とは組織では何に該当するのであろうか?
それは、”愛”ということであろうと当方は考える。
人の体には健康維持に重要なさまざまな種類の
細胞がある。これらの細胞は体を毎日動かすのに
必要で、たとえば、心臓を動かす、脳を使って考える、
腎臓で血液をきれいにする、あたらしい皮膚の細胞
をつくる、などである。幹細胞に特有な仕事は、これら
の細胞を作ることだ! つまり、幹細胞はこれらの種々
の細胞の供給源になるのだ。 幹細胞が細胞分裂する
とき、同じ幹細胞に分裂することもできるし、他の細胞
になることもできる。胚性幹細胞は血液、骨、皮膚、
脳などいろいろなものをつくることができるのである!
iPS 細胞とは人工的に誘導した多能性幹細胞のこと
で、この新しいタイプの幹細胞が科学者や医師の間
で注目をあびているのはご存じの通りだ。
 
”愛”はあらゆるものになりえる。メッセージにもなり、
文章にもなり、しぐさにもなり、行動にもなり、表情や
顔色、さらには想いや言葉にもなる。ありとあらゆる
様式に変化しうる能力をもった幹細胞なのである!
それゆえ、心臓の役割の担当者が発信する”愛”の
形はさまざまであろうが、それが幹細胞となり、他の
さまざまな情報や言葉や文字などに置き換わって、
各メンバーに刷り込まれる!これが自己多様化だ。
 
仮に心臓の役割の担当者が波動レベル4とかで
あれば、次のような”愛”の行動やメッセージを放つ。

□感情コントロールする

□コンプライアンスを守る

□あいまいさを無くす

□不正を無くす

□心をひきしめる

□うそをつかない

□組織のために自己犠牲を厭わない

□光と闇を認める

□温もりを与える

□親身に教える・教えられる

→これらの行動やメッセージの源流は”愛”なのだ。

 

仮に心臓の役割の担当者が波動レベル7とかで
あれば、次のような”愛”の行動やメッセージを放つ。

□運気にあわせた行動をとる

□発達課題を特定する・診る

□発達課題の解消に努める

□直感に従う

□チャネリングする

□神聖になる

□自分の全てを次世代へ伝承していく

→これらの行動やメッセージの源流は”愛”なのだ。

 

 

このように、各組織の心臓の役割の担当者に

よって、維持している幹細胞が異なる。つまりは、

”愛”の種類が異なる。しかし、異なったとしても、

そこには”愛”があり、組織は活性化し、それぞれの

形で「自己生成」していくのであろう。なお、波動レベ

ル7の行動やメッセージの様式が、ティール組織だ。

 

ただし、注意点がある。それは、組織文化として今ま

での後天的に獲得した複合したDNAが残っているの

で、まったく新たに外から連れてきた異質のDNAを

持つメンバーを心臓の担当者と配置しても、それは

組織の免疫系システムによって拒絶されるだろう。

これは臓器移植と同じことになってしまうのだから。

元々その組織に長く居るメンバーであったとしても、

愛の様式が組織文化の様式と少し異なると心臓の

役割の担当者になることは難しいのではと思う。

例えば、”愛”の様式が異なる様式といえば、仏教の

愛、キリスト教の愛、イスラム教の愛、など各国での

愛の様式は異なるのだ。それゆえ、宗教の異なる

外国人が心臓の役割の担当者になることは難しい。

 

ラグビーの例で見ると分かりやすい。

昨今、ラグビーワールドカップで活躍した日本だが、

主将にリーチマイケル氏、他多くの外国人が入った

チームとなった。では、このチームの心臓の役割の

担当者は誰だったのだろう?それは、おそらく、

堀江翔太氏のような日本人であったのではないか。

堀江氏のように、笑みが多く、和を尊び、勇敢にも

タックルし、謙虚で、武士道精神を持つ担当者が

心臓の役割の担当者となり、他のメンバーへと愛の

様式が刷り込まれていったのであろう。

これが、もしリーチマイケル氏が心臓の役割の担当

者になっていたら、主将は他の誰かがやっていたで

あろうし、リーチマイケル氏の母国の”愛”の様式を

刷り込ませようとして、おそらく日本というDNAを

もつ他のメンバーから、拒絶されていたのではない

だろうか。こう考えると分かりやすいだろう。

 

また、同じ宗教であったとしても、微妙に愛の様式

はやはり異なってくる。例えば、日本人は仏教国と

しよう。同じ仏教であったとしても、関西人と関東人

では微妙に愛の様式は異なるということだ。

では、この違いは何か?というと、しぐさ、話ことば、

表情、ノリ、ツッコミ、などの様々なものになる。

一言で説明するのも難しいであろう。ただ、何となく

違いは理解できるであろう。これが”愛”の様式が

人によって異なるということだ。それゆえ、心臓の

担当者になる人は、ずっとその組織に居た人であり

元々の組織文化の様式と相違が少なく、長く今後も

居続けてくれそうな人を任命するのが良いのでは

ないだろうか。

 

逆に、心臓の役割の担当者に”愛”がなければ、

「自己生成」できずに活性化が困難になっていくの

であろう。このような場合、iPS細胞のように幹細胞

を外から移植するような医療が注目を浴びている!

これは組織でも同様なのだ!

組織に外部から幹細胞、つまりは”愛”を移植する

ことによって、臓器を形成し、その組織に拒絶される

ことなく、スムーズに組織という生命体の一部になる

ことができると期待されている。病気になった組織に

臓器をそのまま移植しても、組織には自己と非自己

の免疫系システムにより拒絶されてしまうことが多い。

それゆえ、臓器を移植することはとても難しいのだ。

まさに、iPS細胞の手法こそが、組織を救済する新た

なる手法だったのである!

 

それゆえ、ティール組織に向かうには、上記のように

波動レベル7の行動やメッセージの様式を各メンバー

に刷り込ませていくのがよい。そうすれば、他の部位

の役割の担当者の行動様式も、同じような様式に

揃ってくるのである!これが、ティール組織になる

第一歩ということだ。そう、心臓の役割の担当者に

波動レベル7の担当者を配置し、その行動様式を

徹底して各メンバーへ刷り込ませ、「自己生成」させ

ていくことなのだ!

 

これができれば、次は自己組織化というプロセス

に入っていく!さあ、「自己生成」「自己多様化」の

意味が理解できたのであれば、さっそくやってみて

欲しい。ただ、波動レベル7の担当者が居ないと

難しいのだが。。