免疫系の基礎を理解する!③ | 続・ティール組織 研究会のブログ

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ティール組織が話題になっているが、具現化するにはどうしたらよいか?
その研究を続けるにあたり、さらに次の形態である、続・ティール組織なるものまで視野に入れ、具体的な施策・行動内容を研究・支援する会。

まず免疫系も巨大な超システムであると言える。

それゆえ、この免疫というものがどのような働き

なのであるかを、もっと追求していくことにする。

 

・私たちの体を守る免疫システム 

 その良い面と悪い面 (以下、こちらより抜粋

 

先のブログの続きを記載していく。

 

・獲得免疫のしくみ

けがなどで病原体が体内に入ると、樹状細胞が

その病原体を取り込んでリンパ節へ移住します。

リンパ節の中で、樹状細胞は病原体襲来の情報

をT細胞に伝えます。

 

・獲得免疫系反応の基本的な仕組み

 


 

 

・免疫記憶の仕組み

 

・免疫応答のブレーキ役、制御性T細胞とは?

 

・サイトカインによる伝達情報

サイトカインは細胞が放出する情報伝達物質

です。 遠く離れた細胞でも、それを見分ける

受容体を持っていれば、働きかけることができ

ます。 サイトカインは、いわば「増えろ」とか

「働け」とい う指令書のようなものです。中には

「おとなしくしてなさい」とか「死んで下さい」と

いうメッセージを伝えるものもあります。

 

・私たちはたくさんの種類のサイトカインを

持っています。

 

・鳥インフルエンザウイルスは防ぐことはできるか?

私たちの体を守る免疫システムですが、 コント

ロールできなくなり、暴走すると 自分自身の

組織を傷つけ、 最悪の場合、死に至る。免疫

システムは諸刃の刃である。免疫反応をコント

ロールする必要がある。
 

私たちは新しい免疫反応をコントロールする

仕組みを発見した。ウイルス感染時に死んだ

赤芽球を食べた樹状細胞が免疫反応を抑制

するサイトカインIL‐10を出して、免疫反応に

ブレーキをかけている。

 


・まとめ

1.免疫システムは私たちの体を守っています。
2.免疫システムは巧みに病原体を見つけ、

 除去しています。
3.免疫システムが暴走してコントロールでき

ないと、私たちの体を傷つけます。』 抜粋終了。

 

以下、免疫・「自己」と「非自己」の科学より抜粋

『近年、社会的にも重要な問題となっている

アレルギーは、花粉やダニなど、自分以外の

ものが体に侵入した場合それを排除するため

に起こる免疫反応の一つの現れであることが

わかってきた。それ自身は病原体ではなく、

通常はほとんど無害の微量な花粉などに対し

て、それを排除するための過剰の反応が起

こったのが「アレルギー」である。

 

さらには、この「自己」と「非自己」の識別が

狂ってしまった場合には、「自己」の組織や

細胞まで排除しようとする自己免疫疾患が

起こってくる。「非自己」を排除して「自己」を

守るはずの免疫が、際限なく自己を破壊し

続ける難病として現れるのである。

自己免疫疾患と総称される、現代の医学の

中でも最も治療が困難な一群の病気である。

 

免疫反応の主役を演じるのはリンパ球と呼ば

れる血液細胞である。抹消の血液中では、

白血球の中で30%から70%程度がリンパ球

と呼ぶ丸い小型の細胞である。外見では区別

がつかないが、異なった働きを持っている。

 

リンパ球には、抗体を合成することはしないが、

細胞自身さまざまな免疫反応に直接参加したり、

免疫反応を調節したりするT細胞と、そのT細胞

からの指令をもとに、抗体タンパク質を合成する

B細胞や、自然の抵抗性に関与するNK細胞な

どがある。T細胞には、免疫反応の効果物質や

指令物質を出すヘルパーT細胞やサプレッサー

T細胞と、標的となる異物細胞に直接取り付い

てそれを殺すキラーT細胞がある。それらが複雑

に絡み合って展開する、大掛かりな「非自己」の

排除と、「自己」の維持のための作戦が免疫反応

なのである。

 

そこには現代の生命科学が、細胞、分子、遺伝子

それぞれのレベルで、総力を結集して解明しよう

としている生命の戦略が見られる。』

 

 

ここまで大掛かりな超システムを構築して「自己」

を維持しようとする理由はなんなのか?そして、

会社や組織はこれほどの大掛かりな超システム

を構築できるのであろうか?いや、構築できれば

それが複雑系マネジメントシステムになるので

あろう。とても興味深い。