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消費者マインドを動かすには、今まで以上に「品質と価格」が重要な要素になってきました。もっと大きな枠組みで考えると、「物を販売する構造が根底から変わってきた」というではないでしょうか。


 例えば、ブランド名だけついていれば、「品質」はともかくとして「高価格」でバックや服が売れていた時代から見れば、様変わりです。


 「安くて品質が高い」という切り口では、今までのように「粗利益率」を確保することを優先するわけにはいきません。それでは、売価に反映されて安い商品を提供できないからです。


 これからは、「粗利益額」を一つの商品当たりどのくらいの金額として確保するか?ということが、マーケットに商品を出すときに重要です。これを実現するために、企業側はどれだけコストダウンできるかを徹底的に追求しなければなりません。

 「デパートで売っている商品だから購入する」「有名ブランドだから購入する」「皆が持っている流行品だから購入する」などということは、消費者の購買動機になんら影響を与えない時代が到来したのかも知れません。


 自分の目で選択し、価格や価値観、バリューを天秤に掛けて、物を買う。そういう賢い消費者が増えることで、エンドユーザーである消費者を相手にした、商売のやり方も少しずつ「構造改革」されていくのでしょう。


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