伊坂幸太郎「あるキング」の文庫版が発売されました。

徳間文庫から。

内容も大幅に改訂されています。



あるキング (徳間文庫 い 63-1)/徳間書店
¥620
Amazon.co.jp


【裏表紙から】


この作品は、いままでの伊坂幸太郎作品とは違います。


意外性や、ハッする展開はありません。あるのは、天才


野球選手の不思議なお話。喜劇なのか悲劇なのか、寓話


なのか伝記なのか。


キーワードはシェイクスピアの名作「マクベス」に登場する


三人の魔女。そして劇中の有名なセリフ。「きれいはきたない」


の原語は「Fair is foul.」フェアとファウル。野球用語が含まれて


いるのも、偶然なのか必然なのか。


バットをもった孤独な王様が、みんなのために本塁打をうつ。


そういう物語。



【ひとこと】



伊坂氏「あるキング」の文庫版が刊行されました。

文庫化に際して、大幅な改訂がなされたようです。


裏表紙であらすじがほとんど解説されなかったので

少しだけ説明すると、

弱小プロ野球チーム:仙醍キングスに入団し、活躍するべく

産まれた天才打者の誕生からその半生を追った物語です。


「マクベス」になぞらえた物語になっており、ファンタジックな

人物が多くでてきます。そういう意味では、リアリティはありません。

ミステリともSFとも違う、不思議な感触の物語でした。


小さな伏線が随所にちりばめられており、なるほどと思いながら

次々とテンポよくページをめくらされます。

設定自体かなり飛躍したもので、物語に込められた寓意や教訓は

読み取れませんでしたが、主人公の無害さがとてもさわやかでした。



オススメ度 ☆☆☆