思い出さなければならないもの。 | newwx2hのブログ

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今僕が勤めている会社は本当に厳しい状況です。

僕は担当部署が変わり、する仕事が変わったのですが、

やっぱり営業を20年以上続けてきたこともあり、

どうしても、営業と販促は気になり続けてます。

 

そんな中、巷では、円高や、地政学リスク的な要素もあり、

「値上げ」ラッシュの現状にて、「資産選好」という言葉も出始め、

消費が低迷しつつあります。

 

その余波は当然、わが社にも及び、結果WITHコロナに政府が舵を切ったところで、

なかなか売上が上がらない状況です。

 

そこで、この値上げラッシュ。

当然、衣食住の、食以外は厳しい状況で。。。

アパレル会社に勤める僕ですら洋服なんてなかなか買いません。

 

そうそう、最近カナダグースのダウンジャケットの値段、見ましたか?

本当数年前までは、10万行くか行かないかが相場だったんだと思いますが、

フリークスで見たときに、税込み17万ぐらいになってましたよ!

水沢ダウン(大体10万ぐらい)がかわいく見える金額になってました。。。

 

他にも、セレクトショップを見渡すと、

値段が確実に上がっているのがよくわかります。

 

NANGAのダウンも、最近西川ダウンってよく見かけますよね?

それもまぁ、高い。

アローズは「コマツダウン」ってのを今前面に押してますよね。

 

でも、でもですね、それって売れるんですよね。売れちゃうんですよね。

もちろん、売ってるお店の店格もあると思います。

「アローズで買った」「フリークスで買った」とかね。

 

でも、それ以上に、このダウンに価値があるんでしょうね。

価値が伝わっているんでしょうね。

それだけの価値があるんでしょうね。

 

だって、ぼくも、カナダグースほしいですもの。水沢ダウンほしいですもの。

買おうと思えば買えるんです(嫌味ではないですよ。何かを節約して買います)。

 

そこで、これです。

久しぶりに小坂先生の本、買いました。読んでます。

こんな時代だからこそ、改めて必要な内容です。

まさに原点回帰です。

 

前述した、僕がカナダグースや、水沢ダウンを買うか買わないかはにはハードルが二つあって、

まずは「買いたいか、買いたくないか?」のハードルで、こちらのハードルの方が高いんですが、

ぼくは既にほしいので、その高いハードルは超えてます。

後は、「買えるか、買えないか」のハードルなんですが、

これも、ぼくの中の「予算配分」がありまして、予算の中で、このダウンを買う配分を上げれば

買うことができますので、たぶん買うんでしょう(水沢ダウンが実用的なので多分そちらを買うんでしょう)

 

というわけで、ぼくはこの二つのハードルを越えることが出来るので、

このダウンのいずれかを買うんでしょうけど、

なんでそのハードルを越える事ができたかというと、

やっぱりこのダウン達の「価値」をしっかりと伝えられてるということが大きいと思います。

 

カナダグースしかり、水沢ダウンしかり、

「今、なんでこのダウンをあなたから買わなければいけないの?」と僕が質問した場合、

僕が納得する答えが返ってきたんだと思います。

ぼく、今、スーツっぽいセットアップで通勤してますが、

車じゃないので、寒いんですね。

なので、通勤着の上に羽織るアウターが必要不可欠で、かつ派手ではなく。シンプルなもの、

コートはかっちりしすぎてるし、通勤以外では使えないかも。。。って考えたら、

水沢ダウンがデザインもシンプルで、軽いし、ストレッチも効いてて、普段でも着れそうって感じ。

何よりも、まぁ、大人ですし、東京ですし、多少の見栄も必要(笑)

って感じで、自分でも買う理由を勝手に作ってしまうほど、価値が自分の中に出来上がってます(笑)

 

となったときに、

今、僕の会社で強化してるアウターの価値って伝わっているのかどうか?

久しぶりに販促物も少し気合が入った感じですし、

メディア媒体にも活用してます。

問い合わせもあるようですし、通販は完売?したみたいなので一定の効果は出たのかな?って気もします。

 

でも、やっぱり販促物を見ても、素材の話が中心で、

「どんな人、どんな時に必要なのか?」って言うのが明確じゃない気もします。。。

※ホームページかなんかに動機づけの動画はアップされてます。

※若干、プロセスエコノミーチックな感じの動画です。

 

「100人にラブレターを書くより、一人に書いたラブレターの方が100人に気持ちが伝わる」って言うように、

もっと、絞った販促物があってもよかったと思います。

 

何よりも、「なんで、今、ここであなたからこれを買わなきゃいけないの?」って言う質問に答え切れていないような。。。

 

ぼく、本当に思うんです。

今だからこそ、この本の内容が会社に必要じゃないのかなって!

Jが流布し続けたこの考え方が必要じゃないのかなって!

 

この秋に新しいジーンズも販売し始めてます。

それなりのジーンズですし、ネーミングも悪くないと僕は思ってます(P-koや、インゲス、キングはどう思ってるかは気になりますが)

 

ただ、やっぱり作り手の一方通交感が強すぎて、

お客様への動機づけになっているかがどうかは疑問です。

 

価値があれば、今後の値上げもお客様はスムーズに受け入れてくれるはず。

ぼくみたいな人間もまだまだ世の中には一杯いますしね。

キングもいるし(笑)

 

まだまだ服に使える可処分所得はある人、家族は多いはず。

後は、いかにわが社がそのような方々に動機づけできる行動を積み重ねることが出来るかどうか?

そこに期待したいと思います。

 

とはいえ、ぼくの仕事は、会社の命運を8割以上占めてることも重々承知してます。

やはり立地ってすごく大事ですもんね。。。

まだ僕が自分で選んだ物件での新店は一つもありません。

理由はやっぱり自信がないから。

自信とは、出店したあとに売れるかどうかの自信と、自分自身、自信を持ってプレゼンが出来ないという二つの理由があります。

 

正直、今のわが社の状況ですと、何億と売れる物件はありません(金を出せばよい物件はありますが、それに見合った売上をとれません)。

ですが、わが社って、すごく損益を低めに設定できる仕組みで運営してますので、

数千万円売れたら、十分黒字になる店舗も作れます。

 

なので、「何億は売れないけど、数千万円で黒字化できます!」って自信を持ってプレゼンすることが出来れば、

自分の物件が会社に貢献できるかもしれません。

 

なので、この本を読んで、改めて自分が探してきた物件の価値を伝えるプレゼンをしようと思いました。

「なんで今、ここでうちが新店を出さなきゃいけないの?」

このシンプルで、一番難しい質問に答える事が出来るようにがんばっていきます!

 

ほっぱん。