後記

放射線を計測するための測定器には、いくつか種類があります。

 

1つは空間線量を計るための測定器。

もう一つは汚染度(汚染密度)を計るための測定器。

 

避難してきた人たちが、「スクリーニング」と称して測定されたのは後者の方、

体表面に放射性物質がくっついているかどうかの測定です。

 

 

1Fから30キロで屋内退避指示が出ています。

郡山は1Fから60㎞以上離れています。

 

まして3月は西風が厳しい季節。

原発からの汚染物質はすべて太平洋に拡散していると思っていました。

原発事故前は、天気予報で風向きなど流れていませんでしたからね。

 

 

でも、スタンドのスタッフは外での作業なので不安がっていました。

そこで安心してもらうためスクリーニングを受けさせました。

ところが引っかかってしまったのです。

 

引っかかったのは二人。

一人は毛糸の帽子、もう一人は綿のリストバンド。

 

冬でツルツル生地の防寒服を着ていたので、

帽子とリストバンド以外は引っかかりません。

 

 

これには私の方がびっくりしました。

何かが起きている。それもとんでもないことが起きている。

しかも上から降ってきているという事が分かりました。