ピラティストレーナーの高木愛です
次に肩甲骨の動きを見てみましょう
今回から何回かに分けて
『肩甲骨』
についてお伝えします。
私よりも詳しい方やベテランのトレーナーや身体に関わるお仕事の方も多くいらっしゃると思いますので、私が分かる範囲でみなさんにお伝えできたらなぁと思います。
よろしくお願いしますね
今回は肩甲骨の基本的な骨の正しい位置や動きを簡単にお伝えしますが、専門用語などもあり少し難しく感じる方もいるかもしれません
そんな方は画像を見て、なんとなくこんな感じなんだな〜と思っていただけたらと思います
さて、肩甲骨はどこにあるかは皆さん大体ご存知かと思います。
背中側からみると、三角形の平たい骨が対になって肋骨を覆っていますね。
肩甲骨は、鎖骨と上腕骨に関節していて
(肩鎖関節、肩甲上腕関節)
背中側からみるとこーんな感じ
胸郭の上に浮いてるように見えますね!
※肩甲胸郭関節は他の関節とは異なります。靭帯などで固定されておらず、肩甲骨周辺の筋肉により固定され肩甲骨が胸郭の上をスライドして動きます。
肩甲骨の正しいアライメント
肩甲骨上角が第2胸椎(または棘突起)に位置
肩甲骨下角が第7胸椎(または棘突起)に位置
脊椎から内側縁の距離は等しく3.5〜7cm(体格や男女差あり)に位置
例えば、T2とは第2胸椎のことになります。
前額面に対して30度傾斜しています。
ピラティスでもお馴染みの『スキャプラポジション』『スキャプション』ですね!
おおよその肩甲骨の正しいアライメントをお伝えしましたが、肩甲骨のアライメントは胸郭上にあるため、胸郭のアライメントや脊柱のアライメントも深く関わってきます。
そして、体格差や男女差によっても多少の誤差があります。
肩甲骨の可動
肩甲骨を上げる(肩をすくませるような動き)を挙上↑(20°)
肩甲骨を下げる動き(肩を下げる動き)を下制↓(50°)
肩甲骨同士を外側に離すような動きを外転→(0〜20°)
肩甲骨同士を寄せるような動きを内転←(0〜20°)
腕を体側から横に上げて(外転)肩甲骨の下側が斜め上に上がる動きを上方回旋(60°)
横に上がっている腕を下げて(内転)肩甲骨が元の位置に戻る動きを下方回旋(60°)
と言います。
また、矢状面において前傾、後傾します。
このように肩甲骨は比較的自由度が高く、様々な動きをする骨です。
最近では、『肩甲骨はがし』とか『肩甲骨ストレッチ』など、肩甲骨の稼働をスムーズにするための筋肉へのアプローチも増えましたね
次回は、そんな肩甲骨に関わる筋肉も合わせて見ていきましょう
お楽しみに〜