情けは人のためならず その2
ほどなく、夜にチャイムが。
こんな時間に誰だろ。宅急便?Onlineショッピングしてないし...。
ドアフォンを取ると、お客様は隣に引越してきたという女性。
「隣に越してきた○○です。お伺いしたいことがあるんですが~...。」
なんだろ?とドアを開けると、そこにはキュートなお若いレディーが一人。
確か隣は男性一人のはずと思ったら、10月にご結婚されるんだそうで
九州の某市からこちらに越して来るんだとか。
それはおめでとうございます!
おー彼の奥さんになる人か~。
お話をお伺いすると、お部屋の結露とかカビとかが激しいんだとか。
賃貸でそれなりの築年数なので、我々も気をつけてますので
途中から嫁さんも参加していろいろとお話しました。
それでもちょっとひどそうなので、人のいい大家さんや不動産屋さんにも
相談してみるようにお話しました。
なんか喜んでもらえてよかったね~^^
向こうからでてくるんだって。大変だね。
しばし時間が経過し、またチャイムが。なんだろ?
「たびたびスイマセ~ン。」
あら、彼女の声だ。また何かお悩みかな~?ガチャ。
「先ほどはありがとうございました。あの~これ、良かったらどうぞ^^」
そこにはケーキの箱。しかも大きい。
「そんな~気を遣わないでくださいぃ。」
「いえいえ、私も食べようと思って一緒に買ってきたんです。
遠慮なくどうぞ~。」
「ほんとにいいですか~^^」
もうすぐ子供が生まれることとか、うるさくなってスイマセンとか
これからも何でも聞いてくださいなんてお話しつつ
最後はありがたく頂戴いたしました。ありがとうございます。
いや~お若いのにしっかりしていらっしゃる。隣の彼は幸せ者ですね。
それにしても重いぞこのケーキの箱。ちょっと持ってみ。
「うわーほんとだ。甘いの食べたいって思ってたんだ~^^」
と嫁、ケーキGETに大喜び。そして開けてびっくり!!!
じゃーん!
こんなに美味しそうなケーキが5つも入っていました。
時間的には、最初の話が終わってからすぐこのお店にいってケーキを買い
帰ってきたものと思われます。しかも5つも!
こっちにでてきて冷たい人ばかりじゃなかったのが嬉しかったのかなぁ。
いや~きっと良家のお嬢様でちゃんとそういう躾をうけてきたんじゃない?
向こう隣の部屋に聞きにいってたら反応がきっと全然違ったよね~。
なんていいながら、早速頂きました。嫁さん超笑顔、ニコニコ!
え、さすがに全部は無理ですよ。ハイ。人には親切にするものですね。
情けは人のためならずを実感した夜でした。