岡山県内の官民約200団体でつくる「空路利用を促進する会」(会
長・松田久県商工会議所連合会長)は岡山桃太郎空港(岡山市北区
日応寺)発着の新規路線の誘致に向けた実態調査に乗り出します。
国内外へのハブ(拠点)機能を持つ東京・羽田空港などを経由する
潜在的なニーズを分析。新型コロナウイルス禍からのV字回復を加
速させたい考えだ。
(この記事は6月13日の【山陽新聞全県版】からの紹介記事です)
岡山桃太郎空港では国内定期3路線(東京、札幌、沖縄)と国際定
期4路線(台北、上海、ソウル、香港)が就航。促進する会は新規
路線の誘致に当たり、羽田やソウル‣仁川といったハブ空港を経由
して目的地に向かったり、岡山桃太郎空港に到着したりする人の動
向把握が不可欠と判断しました。
民間の調査会社に委託し、岡山桃太郎空港を使って国内外を行き来
する利用者のデータを分析。他空港を経由したケースを含めて目的
地と出発地を割り出す。促進する会は結果を踏まえて誘致効果の高
い路線を見極めるとともに、航空会社との商談でアピールの基礎資
料とします。調査は2024年度中に完了させる予定で、費用は会費
などで負担します。
岡山桃太郎空港を発着する航空便の23年度利用者は128万6405人
(前年度87万8216人)とコロナ禍を経て4年ぶりに100万人を突
破。ただ、コロナの影響が限定的だった19年度比では85・8%の
水準にとどまり、さらなる利用促進が求められています。
促進する会事務局の岡山県航空企画推進課は「インバウンド(訪日
客)を中心に空港利用が増加している。岡山の持つポテンシャルを
生かせる新規路線を検討していきたい」としています。