とろけるような食感と華やかな香りを持つメロン。岡山市北区足守
地区は伝統産地として果物王国・岡山の一翼を担ってきました。私
も新選組・安富才助のつながりもあるので、ここ足守のメロン祭り
にも何度かお邪魔して、美味なメロンも購入して帰ったりしました。
(この記事は6月13日の【山陽新聞備前面】からのご紹介記事です)
温室栽培で3~12月に出荷され、県南を中心に1玉3千~5千円で店頭
に並ぶ。気温が上がる6~10月は特に出荷が増えます。
温室8棟を備えた森上メロン園芸(北区真星)でも作業は仕上げの段
階。3代目の森上翔太さんは「(果実が熟してできる)表面の網の目
をきれいに浮かび上がらせられるかが腕の見せどころ」と気を引き締
める。水加減一つで模様が変わるといい、こうした苦労の積み重ねで
味、香り、見た目の三拍子そろった高品質な「足守メロン」を守る。
産地化のきっかけは1924年、農家数戸がマスカット用に建てた温室を
木が育つまでの間、メロン栽培に転用したこと。JA岡山足守メロン部
会などによると、高い収益性などから80年代には100戸近い農家が手
掛けた。今年は栽培開始から100年の節目だが、現在は9戸に減り、高
齢化も進む。そんな現状を打開すべく、今年も10月に「メロン祭り」
を計画する。格安で買えるとあって毎回長蛇の列ができる一大イベント
だおいしさをじかに味わってもらう貴重な機会。大事な地域の産業を盛
り上げていきたい」と森上さん。最年少農家として強い使命感を燃やし
ます。