岡山県井原・笠岡地域の3つの集落営農法人が連携し、タマネギの

 

生産拡大に取り組んでいます。機械や作業の共同化で効率を高めて

 

出荷量を段階的に引き上げ、今年の栽培面積は約7㌶と、5年前のお

 

よそ2倍に広がりました。農林水産省によると、集落の枠を超えて

 

共同するのは全国でも珍しい。

(この記事は5月23日の【山陽新聞・地方経済面】からの紹介です)

 

矢神毎戸営農組合(矢掛町)、奥山営農組合(笠岡市)、ファ-ム

 

県主(井原市)で、いずれも小田川流域の水田地帯で大規模な水稲

 

栽培を主力としています。米価が長期低落傾向にある中、八神毎戸

 

が2013年に経営多角化の一環として、需要増が見込めるタマネギの

 

栽培を水田の裏作で導入。数年後に奥山と県主も取り入れ、それぞ

 

れが栽培し出荷していた。

 

20年にJA岡山を除く県内8JAの広域合併で「JA晴れの国岡山」が誕

 

生したのを機に、旧JA倉敷かさや管内の矢神毎戸が「近隣で同じ品

 

目を作っているなら、手を携えてスケールメリットを発揮し、収益

 

性を高めよう」と、旧JAくらしきの奥山、旧JA岡山西の県主に提案。

 

3法人による任意グループ「小田川鬼おん」が結成された。

 

JA晴れの国岡山も呼応し同年、これまで手作業で行われてきたタマネ

 

ギの葉切りや根切、大きさの選別が自動で行えるマシンを、矢掛アグ

 

リセンターが管理する集荷場(矢掛町浅海)に整備。3法人が共同利

 

用し、生産したタマネギを一括して集出荷する体制を整え、全量を加

 

工・業務用として販売しています。

 

今年から生産管理に手間がかかる育苗の共同化にも乗り出した.ノウ

 

ハウや労働力を融通しあえるほか、苗ぞろいが良くなり、品質や生産

 

性も高まるという。