昨日(8月19日)から今日にかけ、NHKの中文放送ニュースで、中国籍の外部スタッフが原稿と異なる"不適切"な発言をしたことが大きく取り上げられています。
私は、その発言内容、原稿無視の姿勢もさることながら、スタッフが外部委託先の職員であったことに驚きました。NHKが放送を外部に業務委託しているということに。
私がよく聴く、ベトナムの声、モンゴルの声、(チョソンの声、KBSワールドラジオ、中国国際放送、ラジオ台湾インターナショナル)等の日本語放送は、全てその国の人たちが行っています(一部、日本人アナウンサーもいます)。ですから、彼らの日本語にはそれなりの訛りがあり、読点が一定しないこともあります。しかし、それはそれで心地が悪くはありません。
ルーマニア国際放送の英語放送のスタッフも全てルーマニア人で、担当によってはルーマニア訛りの英語でアナウンスします。だからといって聴きにくいわけではありません。
番組の作成を外部に委託することはあるでしょう。放送局内のスタッフよりよほど幅広く深い考察を持ってプログラムを作る可能性もあります。
であっても、ニュースやその深追い記事はどうなのでしょうか?
今回の体たらくで、NHKはまた国家権力の介入を許すことになりそうです。一部の国家主義 "野党" も同じようにNHKに圧力をかけそうです。
墓穴を掘る・・・否、NHKの権力べったり上層部としてはしてやったりというところかな?
「しめしめ、これを機会に国際部をもっと国家権力の手先にしてやろう。」とか。
そうでなくても、予算で苦しめられ、今や忖度御用放送と化しているNHKです。これ以上堕落してどうするのでしょう?
NHK職員に外語放送を行う能力がないのであれば、能力を持った職員を雇用するか、さもなくばその言語の放送をやめたらよいだけのことです。短波放送、外国の放送に関心を持つ者としては寂しいですが、優先順位からすれば、外部に委託して行うほどのものでもありません。
一方、私が信頼する英国のBBCではどうでしょうか?
HNKと同じように放送の一部を外部委託しているのでしょうか?
そのあたりはよくわかりませんが、BBCもNHKと同じように政権からガンガンと圧力をかけられ、番組の縮小を強いられている側面はあります。保守党政権下ではそれが露わでした。それでも、BBCは権力の監視役であり続けています。
今回、英国では政権交代がおきましたが、だからと言ってBBCが与党になった労働党の政権にすり寄ることはないでしょう。相手がどこであれ、政権政党とはなれ合いでなく、対峙です。権力者にスキをみせない努力もしています。
日本で "公共" 放送に期待するのは期待する方が悪いのかもしれません。
しかし、やる気になればやれるのは経済界の魔の手が伸びにくいNHKだとも思います。
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