なごやんのBCL史レギュラーシリーズは100回で終了していますが、その後、いろいろ振り返るとレギュラーシリーズで書いておいた方がよかったのではないかと思う話題があります。
このシリーズの記事は受信証(ベリカード)とともに書こうと思っていたため、ベリカードを持っていない放送局は除外してきました。
とはいうものの、モンゴルのラジオ・ウランバートルやセイシェルのFEBAはレギュラーシリーズの記事にしているのですが。
とうことで、今回はレギュラーシリーズでは無視したパキスタンからの放送です。
【背景】
私がBCL(DXing)をやっていた頃、パキスタンは東と西に分かれていました。学校での教育では「英領インドが独立する時、ヒンドゥー教国のインド、仏教国のセイロン(現 スリ・ランカ)、イスラム教国のパキスタンに分かれた」と習っていました。
パキスタンという国名について、私は中学時代に聖なる(パーク)+土地(スタン)と習ったような気がしますが、一方、この地域の地名の頭文字(パンジャブのP、アフガンのA、カシミールのK、シンドのS)にバルチスタンのSTANをつないだ造語という説もあるようです。(21世紀研究会編:地名の世界地図,文藝春秋,東京,2000,p.270)
当時、この周辺ではソ連邦と中華人民共和国(中国)が衝突し、その中で中国とインドの対立がおこりました。インドと対立するパキスタンは中国側に付き、パキスタンとインドの間で争いがおこります。
更に、パキスタン内部でも東西の対立が表面化し、混沌とした時代でした。
【ラジオ・パキスタン】
そのパキスタンでは首都カラチからラジオ・パキスタンという国際放送が短波で送信され、私は比較的良好な受信状態で聴いていました。特に夏にはよく聞こえました。
下のログでは言語がSp.(スペイン語?↑)となっていますが、ラジオ・パキスタンにスペイン語放送はなかったと思いますので、何かの間違いでしょう。今となっては原因不明です。
「日本帝国主義」という言い方をしているのは、パキスタンが日本を敵国と捉える中国と親しかったためではないかと思われますが、これも詳細不明です。
【受信証発行されず】
私はこの地域にはあまり関心がなかったので、それほど熱心に聴いていたわけではありません。とはいっても、ある時、受信報告を送ってみました。
その日の放送はラジオ・プラハ(チェコスロバキア)と同じ周波数で送信されていて、ラジオ・プラハとラジオ・パキスタンが同時に入感し、お互いが妨害波(QRM↓)として機能してしまっていました。
私は関心をウルドゥー語の後で放送されたラジオ・パキスタン英語放送に置き、国際返信切手券(IRC)を同封した上で報告書を送った(RPT)ようです。
しかし、ラジオ・パキスタンからの返信はつれないものでした。
「自局のログと完全には一致しないのでベリカードは発行できない」というのです。しかも、そこに書いてある関心周波数が21590-17945kHz(〇)で、私が受信した周波数とは全く異なります。
なぜそうなったのか、何が放送局の記録と合わなかったのかは書いてなかったので不明ですが、とにかく、期待外れでした。
この局に受信報告を送ったのはこの一度だけですので、受信証はないままになっています。
南アジア、西アジアの地域は私にとって(放送がよく聞こえる割には)得意ではありません(笑)。そんなこんなで興味はどんどんヨーロッパへ向かってしまいました。
相互リンク⇒アクティブなごやん(HSV、首位キープなるか 9月23日予定)
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