本日は、視野を広げるにも種類があるという話です。
最近は、勘違いする受講生がほぼいなくなりましたが、以前は視野が広がりさえすればいいと思っている人が多くいました。
当教室の訓練プログラムは、大きく分けて前半は、文字を素早く見て行ける目を育て、後半は理解する脳を育てる、という流れになっています。
昔は、本当に前半は理解しながら読む訓練がありませんでした。
素早く見る目を育てることに専念する方がいいと思っていました。
その弊害で、1行1行の文字のうち下端が見えにくくても視野に入っているからいいと判断している受講生が多かったのです。
講師の側から見て、
「下の方が見えにくくないですか?」
と聞いても
受講生に
「いいえ、よく見えています」
と答えられると
ちょっと疑問をもちつつも、難しくなる先の訓練へと進めていました。
そうすると案の定、もっと問題が出て来ることになりました。
理解して読んでもらうと、全然記録が上がっていません。
一方、同じステップに進んでいる受講生でも、理解して読む速度が上がる人もいます。
これは何が違うのかというと、視野に入れるだけでいいと思っているか、読めそうなぐらい鮮明に見ようと思っているか
ということです。
そこで、今はプログラムの前半で素早く理解する訓練も入れています。これが入った効果で、円記号の訓練でさえも読めそうなぐらい鮮明に見る受講生になっています。
読者さんの中には、速読は視野を広げれば出来るようになると思っている方がいると思いますが、そんなに単純ではありません。
ただ広げるだけでは理解が入らないので、弊害になる場合もあります。
正しい訓練をするために、当教室の無料体験レッスンに来られると、その場で2倍の速さで読む感覚は掴んでいただけます。