11月20日土曜日の朝日新聞古典百名山plousで平田オリザさんは太宰治の「津軽」を取り上げられました。 さすがに劇作家。取り上げる舞台を熟知されておられます。 治の故郷津軽が生んだリンゴのブランドに「津軽」があり、それは早秋に収穫されます。 私が「津軽」を読んで半世紀が過ぎましたが、その間一度も読み返したことがありませんでした。 けれども林檎を買うとき何故か何時も津軽を手に取っていました。 今日その謎が解けました。 1944年に刊行された津軽で太宰はふるさと津軽を訪れます。 平田オリザさんは次のように書かれています。 最終盤、子守であった「たけ」との再会は太宰文学の中でも際立って清廉な瞬間だ。 「さらば読者よ。命あればまた他日。元気で行こう。では。失敬」 もし津軽を読まれるなら、秋一番、獲れたて「つがる」をギュッとしぼった、 2021シーズンパック初しぼりストレート100%数量限定 で一杯やりながら、読んでほしい。 私も今、麦焼酎「眠れる黒猫」で割って飲んでいる。