前の記事にも書いたが、ルーマニアは野良犬がハンパないくらい多い
アディの家の周りにもたくさんの野良犬がいる。
数ヶ月前、アディの家の敷地内で一匹の犬が出産した。
アディはその犬たちを飼う事も出来ないが、見捨てる事も出来ず、箱に親犬と子犬たちを入れ最低限の食べ物を与えた
でも、子犬たちが歩き始めた頃、まず母犬、子犬二匹が次々と事故に合い 命を落とした。
残った二匹の子犬たちがある程度大きくなったある日、アディが朝起きて外を見ると、二匹のうちの一匹が道路の真ん中で伏せをした状態で動かない。
その横を猛スピードの車が何台も走る。
急いでアディが駆け寄ると、その犬も車に跳ねられていた。
意識はあるけど、動く事が出来ない様子。
野良犬だからと見捨てる事が出来ず、病院に連れて行ったアディ。
犬は腰の骨が折れ、一生歩く事が出来ないとの診断。
一旦、家に連れ帰り食べ物を与えたら、元気よく食べる。
誰か飼ってくれる人を探し回ったが見つからない。でも、自分はお世話する事が出来ない。
それに、この犬は一生寝たきりの生活。
数日間、悩み続けた結果アディが出した答えは安楽死。
飼い主がいないまま、動けない状態で生き延びる事は難しい。
アディは自分でお金を出し、病院で犬に安楽死用の注射を打ってもらった。
犬が息を引き取る所は見たくないとの事で、息を引き取ってから迎えに行き、一人で山に行き穴を掘り犬を埋めた。
安楽死は残酷かもしれないが、マツコはアディの取った行動は間違ってないと思う。
野良犬だからと知らん顔をする事も出来た。
マイナス10度以下にもなる冬のルーマニアで動く事の出来ない犬は食べ物も見つける事も出来ず凍死か餓死する事は目にみえていた。
アディは犬を埋めながら泣き、自分を責めた。
もうこんな思いは嫌だと苦しんだ。
でも、アディのそんな思いとは反対にルーマニアでは野良犬が増え続ける。
最近、新しい野良犬たちがアディの家の周りに住み始めた。
ハンナとジョージと同じラブラドールまで野良犬になっている。
アディはハンナと似たラブラドールに思いを寄せる。
ルーマニアの野良犬、国が何とかするべき!
昨日のアディ、野良犬のラブラドールを見て、ハンナを思い出したのか、
「ワタシの代わりにハンナにチュゥして」と。
ハンナにチュゥは通用せず、ベロベロとやられたが、アディの愛情はハンナに伝わったはず。
ルーマニアの野良犬たち、そしてアディの事を思い ハンナをギュウっと抱きしめたら、なぜか加齢臭がした
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