いつも明るくて悩みなどないような22歳の女性が相談者です。学校の卒業式後の謝恩会では司会を務めるなど、リーダーシップの強さを感じさせてくれる人です。しかし、表向きの明るい表情とは裏腹に、心の内側は人に言えない悩みでいっぱいでした。
若い女性にありがちな仕事と恋愛の悩み…共通の悩みを持っている人も多いのでは?
<CASE・13>
「今の仕事に向いてないような気がする」
【相談したい事】
念願だった医療事務の仕事に就くことができましたが、いざやってみると本当に自分に向いているのかどうか疑問を持つようになってきました。今の仕事は私に本当に向いているんでしょうか? また、本当に向いている仕事って他にあるんでしょうか?
それから、最近いい恋愛ができないんですが、何か原因があるんでしょうか? 男運が悪い今の時期を楽しく送るにはどうすればいいんでしょうか? 結婚に対しては強い願望はないんですが、私もいつか結婚するんでしょうか? それともしない方がいいのかな…。
【彼女の前世】
平安時代に吉野で歌人をしていました。顔が今とまったく同じで、女性です。歌の内容は恋物が多く、かなりのロマンチストでした。歌だけでなく、実際の恋愛でもロマンチストで…というより、積極的な恋多き乙女でした。仕事としては貴族の住む大きな屋敷で教育係をしており、そこで小さな子供たちに作法や歌などを教え、母親兼先生という形で暮らしていました。
歌の方ではかなりの才能があったらしく、月に一度行なわれる歌会(歌の発表会)では多くの人に絶賛を浴び、さらに舞も披露して多くの男性を魅了していました。歌もうまいし、舞もうまい…この当時のあなたはけっこう充実した幸せな人生だったようです。ただし、結婚はせずに一生独身でした。教育係としての使命を全うすることに人生をかけていたようです。その代わり恋人はいっぱいいましたけどね。みんなあなたの方から積極的にアプローチを仕掛けてます。
性格としては、時には男っぽく、時には女っぽくなっていました。でも、みんなに可愛がられる存在でした。
しかし、36才の時に突然死をしています。雪の降る寒い冬に、みんなで火鉢を囲みながらお茶を飲んでいる時に、いきなり倒れて死んでいます。苦しんではいないので、毒殺されたわけではないようです。病気による突然死かもしれません。
独身で若くして死んでしまいましたが、大好きな歌を作る毎日だったので悔いのない楽しい人生でした。
【彼女の前世から視る診断結果】
あなたがもともと持っている力は、周りの人を明るくする力です。ここは前世とまったく同じですね。でも、今のあなたはその力を発揮する『環境』にありません。だから、今の仕事に疑問を持っているのです。
では、辞めればいいのか? 確かにそれもひとつの選択肢です。でも、それでは今後のあなたの人生に課題を残すだけになります。なぜなら、もともとあなたは本当に事務や受付けに向いているからです。だから、職種を変える必要はありません。もっと自分が活躍できて、やりがいを感じる環境に身をおけばいいのです。
人から「ああやって下さい。こうやって下さい」と言われて、それをこなすだけでは、あなたはすごくつまらなく感じてしまいます。自分からどんどん動いてこそやりがいを感じるのです。前世で恋に積極的だったように、あなたの長所は仕事でも何でも積極性なんです。
本当のあなたは、自分で何かを練り上げる発想力を持っています。潜在能力なので自分で気づいているかどうか分かりませんが…。その発想力を活かすとすごく活躍することができます。
人間関係はどうですか? あなたに対して良くない感情を持った人はいませんか? うまくいっていれば、今の職場でも何とかやっていけるはずですよ。しっくりいっていない先輩とか上司がいるのなら、今の職場ではキツイでしょう。どうも、職種うんぬんよりも人間関係の悩みからきているように思えるのですが…。
とにかく本当に向いているのは自分で発案していく企画とかの仕事です。それをやったことがなくても、冒険心があれば大丈夫です。
次は恋愛に対する悩みですが、これも仕事同様に人生の視点を変えることによってうまくいきます。
だいたいあなたは男性に対して優し過ぎます。母親的になり過ぎているんです。男運が悪いのは優しさが問題だからです。優しさにつけこまれて、甘ったれの人に頼られてしまう…。
しかし、あなたが本当に求めているのは、自分の向上心を磨いてくれる男性なんです。自分を甘えさせてくれる男性なんです。なのに、自分の方が頼られたり、自分に関心を持ってくれなかったりする…。だから、本当は男運が悪いのではなくて、男を見る視点が間違っているだけなんです。
だからここで、付き合う彼氏の視点を変えてみて下さい。そうすることによって、あなたの恋愛運は変わるし、仕事に対する認識も変わってきます。
それから結婚はできます。晩婚になりますけどね。でも、その間仕事はうまくいきます。
[幸せになるための教訓]
●仕事が不満に思う時、その原因は職種ではなく職場にあるのかも。
〔環境を変えれば好転することもあります。もともと自分が持っている力を発揮できない環境だと疑問を持ってしまうのです。〕
●男性運が悪いのは、自分に付け入られるスキがあるから。
〔優しすぎると、あまえる男性に頼られてしまいます。それはお互いにとってマイナスなこと〕
●男性運は視点を変えれば好転する。
〔同じタイプの人ばかりを求めずに、違うタイプの人を求めてみるのも恋愛運を高める意味で大事なこと。〕
<後記>
その後の彼女ですが、医療事務という職種は変えずに職場を変えました。学生時代は優秀な成績だったので誰もが羨む大きな病院に就職できたのですが、結局人間関係で挫折。今は中規模の病院に勤務しています。しかし、話の分かる事務長さんが彼女の意見を積極的に取り入れてくれ、病院がいいふうに改革されつつあるとのことでした。千葉さんの言っていた『彼女の持つ企画力』とは、こういうことを言っていたのかもしれませんね。
先日彼女はこう言っていました。「私、医療事務の仕事を辞めなくて良かったです。最近になって、やっぱりこの仕事が好きなんだなって分かったんです」と。
さて、恋愛の方ですが、最近付き合い始めた彼氏がいるとのこと。ただし以前のように彼女が一方的にお熱を上げることはなく、一歩引いて上手な恋愛ができる相手かどうかを見極めている段階らしいです。こちらの方はまだまだ勉強中といったところでしょうか?