「ねぇ、向こうで合コンしてるみたい」

 

 

恒例の月イチ女子会で

トイレから戻ってきたサラがウキウキした顔で戻ってきた

 

 

「合コン・・・」

 

 

いつから呼ばれなくなったかなぁ~

なんて遠い目をして考える

 

 

「イケメン、いた?」

 

 

少しだけ身を乗り出し気味で、唯が聞く

 

 

「いたいた、若いイケメンが!」

 

 

若いイケメン・・・

 

ふぅ~

そういう時点で自分の年、思い知らされる

 

 

「サラ~ 若いイケメンって何?私たちだってまだ若いんだからね」

 

童顔な唯が、頬をそういって頬を膨らませる

あ、自分が可愛いってわかってる顔してる

 

「ユイ、うちら相手にその顔、必要ないから」

 

「へ~い。・・でも、気になるね、その若いイケメン♪私も様子見がてら、トイレ、行ってこようかな~」

 

「はいはい、いってら~」

 

 

サラが座るのと入れ替わりで、ユイが歩いて行った

 

 

「ユイってば、まだ妙にカラ元気出して振舞ってるね~」

「そりゃそうでしょ。結婚間近かと思った矢先に振られるんだもん。」

「あ~あ~、まさか彼が心変わりしちゃうなんてね~」

「永すぎた春ってやつじゃないの?大学のときからだったから・・・かれこれ何年?」

「数えたくありませーーん」

 

 

「そういうエリはどうなの?会社に出入りしている業者の彼とは?何か進展あった?」

 

どきっ

 

「あるわけないじゃん・・ もうね、自分から行く勇気もなければ、黙ってて声のかかる年でもないんだから・・・」

 

「まぁね~」

 

 

私たち3人、来年誕生日を迎えると30歳になってしまうという29歳

お互いの幸せを祈りつつ、誰が一抜けしていくのか、敏感になっている今日この頃

 

 

「でもさ、そんな焦ることもないよね」

「そうそう、私、結構今の生活楽しいし」

「だよね」

 

 

若干自分を慰めてる感も否めないのだが

今が楽しい、というのはあながち嘘でもない

 

 

「ちょっとぉーーー!ひとり、めちゃくちゃ綺麗な子がいたっ!!」

 

 

ユイが興奮状態で駆け戻ってきた

 

めちゃくちゃ綺麗・・?な子?

 

 

「あ、やっぱり?あの子、本当、綺麗なイケメンよね」

「じゃあサラが言ってたのもあの子のことか」

「うん、綺麗だな、って思った思った。なんかオーラ出てたよね?イケメンの」

「うんうん。女の子たち、彼しか見てなかったし」

「いや~、ほかの男の子たち、かわいそうだね」

「なんなら、私たちが相手してあげるのにね」

 

ふたり、超盛り上がっているのを見ると

何だか私も気になってきた

 

 

「エリも見てきたら?」

 

 

「・・・ やっぱり?」

 

それだけ言われるとさすがに・・・

私の関心レベルもかなり高まっている

 

 

「うん、見るだけでも、かなり目の保養だよ。芸能人レベルだから」

 

 

芸能人レベル!?

 

 

「行ってくる」

 

 

 

私はすっくと立ちあがった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わいわいと、人の賑わっているテーブル先を横目に見つつ

私はひときわ綺麗であろうそのイケメンを探した

 

が、いかんせん、私の視界に入ってくるのは

普通の若い男女の集い・・・

 

 

 

「どこにいるわけ?」

 

 

そんな、オーラまで放ってるんでしょ?

 

自分のイケメン偏差値レベルがあのふたりより高いとは思わない

 

だとすると・・・

席を外しているのか・・・

 

 

私はさりげなくその横を通り過ぎ

くるりと踵を返すと

本当にトイレへと向かった

 

 

 

 

角をまがったその時

 

向こうからくる男の人を見て、ハッとした

 

すぐにわかった

彼が、あのふたりが言っていたイケメンだと

 

すごい・・・

立っているだけで、いや、歩く姿も

揺れる腕も

何もかもかっこいい・・

 

 

 

なんて見惚れていると

彼と目が合ってしまい

 

あろうことか

そのまま、彼にじっと見つめられた

 

 

うわっ

 

うわわわっ/////

 

 

 

「もしかして・・・ エリ・・ せんせ?」

 

 

 

「え・・?」

 

 

 

エリ・・せんせ?

 

私をそう呼ぶ男の子はー

 

 

 

 

「・・ ジン・・くん?」

 

 

たったひとりしかいない

 

 

 

 

「あ~ やっぱり? おひさしぶりです。元気、でしたか?」

 

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(はい、たっきぃ様のイラストをお借りしました)

 

 

 

 

ジンくん・・・

 

 

 

 

私が大学4年の頃、家庭教師をしていた高校生の男の子

 

あの頃、彼は高校2年生で

私より5つも年下だったから

 

 

今は・・・

 

 

24歳?

 

 

 

 

「すごい・・・ 大きくなって・・・・」

 

 

やだ、私・・

近所のオバチャンかっ!!

思わず自分が漏らした言葉にすぐさまツッコミを入れてみる

 

 

 

「え~?そうかな?身長はあの頃とそんな、変わらないよ?」

 

 

 

ま、眩しいっ

 

笑顔がっ//////

 

 

「そういう意味じゃないんだってば」

 

 

 

だってあの頃は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー エリせんせ?

 

1506601542232.jpg

 

 

とっても可愛くって・・

 

 

 

ーー ね、今度、A判定出たら、ボクとデートしてくれる?

 

 

 

なんてよくからかわれたもので・・・

 

 

 

って、何、自分に都合のいいとこ

思い出してんだろ

 

 

 

はぁ~・・・

 

今、この顔で、あんなこと言われたらっ

 

 

ドキドキしつつも

絶対、ついていっちゃう~

 

 

なんて ・・・・(///∇//)

 

 

ないな・・・

 

やばい、痛いわ、私・・・

 

 

 

「あ、合コン・・?」

 

「うん、・・え?なんで?」

 

「あっちでやってるの、見えたから」

 

「あ~、うるさかった?」

 

「ううん、そんなことないよ。盛り上がってるみたいだね」

 

「そうだね、可愛い子が多いって連れが言ってた」

 

 

・・ 連れが?

 

ジンくんは?

 

あ~どうしよ

もう少しこのまま話していたいけど

引き留めるすべがない・・!!

 

 

「ジンくんは?誰かいい子、いた?」

 

「気になる?」

 

 

 

ドキッ

 

 

「なっ// なんで私が気になるっー」

 

ごめんっ、ちょっと気になった!

心の中、読まれたかと思った

 

 

「冗談だよ、エリせんせ・・あ、もう先生じゃないか。エリ・・さん?エリ?」

 

 

ギャアアーーーッ

やばいっ・・

若いイケメンに呼び捨てとかありえない破壊力・・

 

顎に人差し指あてながら

悩み考える姿が悶え苦しむほど可愛いーーっ

 

 

 

「なんでもいいわよ。いまさら・・」

 

 

つとめて平静を装う私

 

落ち着け

落ち着け

彼は私のかつての教え子くんよ

 

 

「じゃあ・・ エリは?誰と来てるの?」

 

 

って、呼び捨てかぁ~~いっ

そこ、選んだのかっ!!!

 

 

・・・ アリガト(*゚.゚)ゞ

 

 

 

「大学の時からの友達と・・。3人で女子会してる」

 

「女子会!いいねっ」

 

 

 

なんでそんな顔、輝かせるわけ?

 

あなたの合コンのほうがずっといいと思うけど

 

 

 

『ジンくーーんっ・・』

 

 

 

遠くで彼の名を呼ぶ女の子の声が聞こえた

 

 

「・・・呼ばれてるよ?」

 

 

狙ってる女の子たちに・・

ってセリフは呑み込んだ

 

 

「ハァ~・・ 盛り上げ役は戻りますか!」

 

 

小さくため息をついてそういうジンくんに

 

 

「盛り上げ役?・・なわけないじゃん。」

 

 

余裕ぶって大人なお姉さん風に声を掛ける私

 

あ~あ、戻っていっちゃうのか

 

こんな偶然の再会

また、なんてあるわけもないだろうし・・、残念

 

 

 

もう一度、彼を呼ぶ声が聞こえた

 

 

 

「じゃあ・・」

 

「うん、じゃあ。・・・」

 

元気でー

 

と言いかけたその時

 

 

 

 

 

「あとで、そっちに行ってもいい?」

 

 

 

 

すでに歩き出した彼が、首だけこっちをふり向いてそう聞いてきた

 

 

 

私は顔を向けると、思いっきり、うんうん、と二度うなずく

 

 

 

すると彼はー

 

 

 

とっても綺麗にウィンクをして

 

合コンへと戻っていった

 

 

 

 

 

 

私のお胸はー

 

 

 

 

トクンッ

 

 

 

ギュンッー

 

 

 

ってなった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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皆さま、ごきげんようでございます

 

 

ユノでもチャンミンでもない誰かの妄想ストーリー

 

 

いかがでしたでしょうか

 

 

イラスト提供者であります、たっきぃさまの本当に暖かくて美しいイラストで

 

ついつい妄想してしまいました・・・(笑)

 

 

年の差5つ

 

 

このふたりは恋に落ちるのでしょうか?