前回の記事は、こちら─、
『 サイバーセキュリティは誰もが一度はかかる熱病!? 』
どんな業界でも、そうだと思うが、
外部から眺めた印象と、実際の内部の実情とは、
少々、異なるということは少なくない。
業界関係者によっては、賛否両論もあるだろうが…、
私が曲がりなりにもソフトエンジニアとして、
この業界を見て来た限りでの率直な意見を述べるならば、
やはり─、
この業界のヒエラルキーにおいて、その頂点に、
君臨している者たちというのは、
OS を提供している連中だと言える。
中でも、OS が開発できるレベルというのは、
もはや、常人が到達できる領域ではない…(!?)
とまで言うと、少し大袈裟かも知れないが、
やはり─、
スポーツで言えば、世界ランカークラスの、
実力を有する者たちと言うことには、なって来るだろう。
もっとも─、
OS などというのは、その性格上、世の中に競合製品が、
十以上も共存できるような類の代物ではないため、
必然的に、多くの関係者にとっては、
開発に関わる機会の少ない分野にはなってくる。
そのことが─、
OS の分野の専門家を希少なものにしている、
要因の一つとも言えるかも知れない。
しかし─、
そうだとしても、この業界の最高難度のスキルが、
求められてくる分野であることには違いない。
そして─、
この業界のヒエラルキーにおける二番手として、
次に避けては通れないのが、
プログラミング言語や、言語プロセッサーの、
設計者たちの存在だ。
彼らがいなければ、
今日の Windows も Linux も Android も、
その他─、
各種アプリケーションソフトも、ゲームソフトも、
一切、存在していない。
従って─、
今日のソフトウェア業界は、おおよそ彼ら二種類の人間たちの、
土台の上に成り立っていると言っても過言ではないのである。
その他の者は皆、直接的にも、間接的にも、
彼らの手のひらの上で活動しているに過ぎない。
しかし─、
最近でこそ、Windows や Android といった OS の名称は、
世間にも広く知れ渡ってはいるだろうが、
そうは言っても─、
一般のネットユーザーの中で OS について、
正しく説明できる人間は、そう多くはいないだろう。
ましてや─、
プログラミング言語に到っては、
見たことすらないというのが実情ではないだろうか…?
( 次回へつづく... )
『 見た目の仕事の華やかさと、業界内でのヒエラルキーとは反比例!? 』