前回の記事は、こちら─、
『 社内で、よく大手企業の経営について論じる奴がいるんだが… 』
たとえ、その会社の社員であったとしても、
トップから末端にいたるまで、
その全体像を、詳細に把握している人間など、
果たして、どれだけいるだろうか?
従業員総数が万単位ともなるような大手企業では、
もはや、それは不可能だろう。
業界のリーダーともなると、
関わっている裾野の産業は幅広く、
その動向は、日本経済全体にも、
影響を及ぼしかねない。
従って─、
世間も、単なるゴシップで、
報道しているわけではないだろうが、
しかし─、
私の親戚にも、某大手家電メーカーで、
事業部長をしていた伯父がいるが、
会社の情報などというのは、
メディアで報道される時点で、
相当、歪曲されていたり、
また社内的には古い情報であったりすると言う。
ところが─、
我々は、そういった、
メディアから伝えられる情報を真に受け、
また─、
それを、自分が理解出来る解釈へと、
変換して受け取る。
そのような─、
二重のフィルターを通して、再構成された情報は、
オリジナルに比べて、相当な、
劣化コピーであることは想像に難くない。
同様の理由から─、
成功者たちや、偉人たちの言葉を、
安易に引き合いに出すのも要注意だ。
( 次回へつづく... )
『「 天才は 1% のひらめきと 99% の努力 」のウソ 』