前回の記事は、こちら─、
『「 お客様のことを第一に考える 」と主張する人間の、よくある勘違い!? 』
ただ単に、自分の収入を、
増やしたいという理由でも良いだろう。
別に─、
志の高さに比例して、
売り上げがあがるわけではない。
ただ問題は─、
あなたが、お客様や社会に対して貢献し、
売り上げをあげて行きたいというのなら、
「 それ相応のものは、持ち合わせているんだろうね? 」
ということは、問われることになる。
人がお金を払ってでも、あなたが提供する、
商品やサービスを購入しようと考えるだけの、
何かを持ち合わせているというのならいざ知らず、
それを伴わずして、
「 私は、お客様のことを常に第一に考えています。」
などと主張したところで、失笑をかうだけだということは、
日の目を見るより明らかであろう。
もちろん─、
これは、私がこれまで過ごして来た、
ソフトウェア業界の、私の会社での話であり、
申し訳ないが、他の業界のことや、
他の会社のことまでは、存じ上げない。
しかし─、
たとえ、他の業界や企業に話を置き換えたとしても、
そう的外れなことではないと思う。
曲がりなりにも人さまからお金を貰って、
提供できるだけの何かを確立するなどいうのは、
決して─、
一朝一夕で築き上げられるものではない。
ラーメン一杯作るにしても、
人の髪をカットするにしても、
人さまからお金を貰って提供できるだけの、
何かを確立するというのは、
最低でも十年くらいは、
わき目も振らず、そのことだけに専念し、
己の技やスキルの研鑽に、
励まなければならない期間が必要である。
まずは─、
それだけの土台を築き上げて来た者が、
その上で初めて語って行ける "特権" …。
それが─、
お客様のことを第一に考えると言うことである。
決して─、
確固とした土台を持たぬ者が、己の専門スキルの欠如を、
正当化する手段ではない。