前回の記事は、こちら─、
『『 マッドマックス 』に見る、我々が見落としがちな最善手 』
※ネタバレ注意!
ここから先は、作品のストーリーに関する、
内容にも触れています。
お読みになる場合は、そのことを踏まえた上で、
自己責任にて、閲覧を願い致します。
確かに─、
あの、突飛なビジュアルは、
観る者を選ぶだろうし、
また─、
観た者たちの大半も、
思考力を置き去りにさせられてしまう。
しかし─、
女性リーダーの、フュリオサは、
人生を奪われ、
母親を失い、
片腕を失い、
そして─、
希望までもが崩壊する中で、
再び、来た道を戻って行く。
その姿こそが─、
多くの者たちが、
自分の人生と取らし合わせた時に、
思考停止へと、おとしめられる、
最大の要因であると、私は思う。
これは─、
"約束の地" など存在しないことを受け入れ、
目の前の困難と向き合うことを選択した女性たちが、
自らの人生を取り戻す物語である。
マックスは、たまたま、
そこに居合わせたに過ぎない。