前回の記事は、こちら─、
『 ズボラの代償(3) ~ ただの素人が神になった方法 』
この『 ChordPad 』 というソフト…、
実は─、
私のまったくの、
オリジナルというわけではない。
同等の機能を持つソフトは、
実は、他にも存在している。
それを真似て開発したのが、
『 ChordPad 』
だった。
もちろん─、
寸分違わず、マネをしたわけではない。
そこには─、
私なりに工夫や改良を加えたところも、
少なからずある。
とは言え─、
マネをした ( 参考にした ) ことには、
変わりはない。
通常、マネと言うと…、
- 猿マネ
- 二番煎じ
- 二匹目のどじょう
- 松下電器産業 ( マネ下電器産業 ) ※現 Panasonic
- マイクロソフト ( マネクロソフト )
等々─、
どちらかと言えば、その行為を、
揶揄する論調で用いられることが多いのだが、
そうは言っても─、
最初は誰しも、マネから始めるのが常だ。
子供は、親の行動を真似て成長していくものだし、
( これが親にとっては、なかなか厄介でもある… )
バッハも、ビートルズも、もちろん、
彼ら以前の音楽の、模倣から始まった。
少なくとも─、
まったくのゼロから、いきなり、
オリジナリティあふれるものが、
湧き出てくることなど有り得ない。
そして─、
仮にもマネできるということは、
それはそれで、高度な能力でもある。
なぜなら─、
マネする対象と自分との能力差が、
ある程度、切迫している必要があるからだ。
マネたい対象と、自分との差が、
あまりにも離れているようでは、
そもそも─、
マネしたくても、マネなど出来ない。
そして─、
さらには、たとえマネをしたとしても、
完璧なコピーが、出来上がるわけではない。
そこには、必ず何らかの差が生じる。
その差こそが、自分の個性たる、
「 余白 」の部分である。
だから─、
マネすることを、躊躇してはいけない。
自分のスタイルとは─、
まず既存のものを真似て、
様々なものを吸収して行く中で、
徐々に、形作られて行くものなのである。
そんな─、
自分の "シルエット" を浮き彫りにする意味でも、
まずは模倣から始めなければならない。
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