私もまだ、過去を振り返るには、
早い年齢ではあるが、
しかし─、
人の "年齢感" というのは、確かに不思議なものだ。
( "警戒" が必要だという意味で。)
私もこう見えて─、
大学を卒業後、大学院へと進み、
その後、企業へと就職した。
そういった進学時や、新卒時の頃のことは、
今でもハッキリと覚えているが、
大学という中にあって、大学院生という存在は、
割合的にも圧倒的に少なく、
当然─、
学生内における上下関係においては、
最上位に位置し、
学内の職員からも─、
"大人として向き合うべき存在…"
という目で見られ始める。
年齢的にも二十代半ばにさしかかり、
二十歳そこそこの学生たちの中にあっては、
いつの間にか─、
"こんな歳になってしまった…"
ふとそんな感覚に、
おちいってしまう立場だったと言える。
ところが─、
その後、企業に入り、
普段着がジーンズからスーツへと様変わりすると、
昨日までの "歳食った感" とは打って変わり、
突然─、
一番、年下の、
一番、頼りないヤツ、
へと "降格" する。
まるで─、
生まれ変わったようだ。
( 次回へつづく... )
『 年齢と年齢感 ~ 知らぬも一時の恥 』