ビジネスに限らず、何かにつけて、
このような質問を、よく耳にする。
「 ○○ において一番、重要なことは何ですか? 」
確かに─、
まだ、右も左も分からない、
初心者の段階では、
何とかして、その取っ掛かりを得たい、
という思いから、
ついそのような質問を、クチにしてしまいがちだ。
私自身も、かつてはそのような段階があった。
しかし─、
今日、自分の仕事に対する理解も深まり、
後輩と向き合う立場になった今、
そのような質問に対しては、
いささか懸念を感じるようになった。
と言うのは─、
その質問に答えると、
「 一番、重要なこと 」だけに注力し、
それ以外のことは─、
"大して重要ではない…" とまでは言わないにしても、
"二の次" と、曲解する人間が必ず現れるからだ。
これは─、
決して、初心者に限ったことではない。
私が述べているのは、あくまでも、
「 一番、重要なことは何ですか? 」
という質問に対する、
一つの "目安" であって、
決して─、
二番目以降のことは、二の次と言ったわけでもなければ、
どうでもよいと言ったわけでもない。
しかし─、
そのことを重ねて指摘したとしても、
発せられた言葉に対する人の解釈というものは、
なかなか、こちらの思い通りには、
行かないのが実情だ…。
( 次回へつづく... )
『 勘違いしてない?それは手順の順序であって重要度の順序ではない!』