経営者が求心力を失う瞬間 | サラリーマンの副業+在宅×必要悪ソフト

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人様から、お金を貰って提供できるだけの何かを形にするためには、最低でも10年は必要。確固とした専門スキルを持たぬ者が「大事なのはお客様」などと主張するのは持たざる者の言いわけ。それを、いかにして成すかを理解せぬ者が、何をするかだけを決めるのは間違いのもと。

前回の記事は、こちら─、
『 営業の現場叩き上げから起業した、ある経営者の建前に隠された本音とは!? 』



私も、初めのうちこそ、
真面目に耳を傾けていたが、



それなりの歳月を経て、
責任あるポストにも就き、



また─、



会社の業績悪化という諸事情も加わって、



ことあるごとに、その社長とは、
口論するようになっていった。



社長と口論するなど、そこだけを聞くと、
なんと生意気な奴かと思われるかも知れないが、



これは─、



当時、私だけに限ったことではなかった。



一万人もの社員がいて、
社長と顔を合わすは、年に数回程度、



といった大手企業ならともかく、



社長とは常に、仕事上、
接触のある距離にいたこと、



さらには─、



上司 ( その社長 ) と部下 ( 私 ) という関係で、
ありながら、



専門スキルにおいては、
上司が部下の足元にも及ばないという構図。



そして─、



ことあるごとに繰り返される、
社長からの一方的な技術批判。



これで─、



軋轢も生まず、部下が上司を慕い、
一つの目的に向かって一丸となって取り組んで行く、



組織やチームが、
本気で出来上がると考えていたのだとしたら、



それこそ─、



おめでたいにも程があるというものだ。



業績の悪化した会社の経営者が、
急速に求心力を失っていくということは、



世間でも、よくあることである。
結局、その後も会社の業績は悪化し続け、



私も三十歳を境に、
初めて就職した会社を去ることになる。



晴れて新社会人になった時には、



このような形で、会社を退職することになろうとは、
夢にも思ってはいなかったが…、



( 次回へつづく... )
『 会社を辞めれば軋轢を生んだ上司ともおさらば?とんでもない!"そいつ" は次の会社にもいる 』