イヴ・サンローラン ~ かつて「 帝王 」と呼ばれた男とは思えない、その実像 | サラリーマンの副業+在宅×必要悪ソフト

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人様から、お金を貰って提供できるだけの何かを形にするためには、最低でも10年は必要。確固とした専門スキルを持たぬ者が「大事なのはお客様」などと主張するのは持たざる者の言いわけ。それを、いかにして成すかを理解せぬ者が、何をするかだけを決めるのは間違いのもと。

前回の記事は、こちら─、
『「 イヴサンローラン 」の正しい読み方、知ってました? 』



イヴ・サンローランという人物は、
ファッション界に幾多の革命を起こした天才で、



「 モードの帝王 」とまで讃えられた人物なのだそうだが、
生前の彼を知る関係者のクチからは、



  • 内気
  • 引っ込み思案
  • 内向的
  • シャイ


などなど…、



およそ「 帝王 」と呼ばれた人物とは思えない、
言葉の数々が並ぶ。



どのような世界であっても、
そこで頭角を現していく人間というのは、



もっと貪欲で、自信に満ち、



ギラギラとした肉食のオーラをまとっているもの、
と思ってしまいがちだが、



少なくとも、この番組の中で語られる、
関係者の証言や、生前の映像を見る限りでは、



そのようなイメージとは、
対極の人物であったように思われる。



もちろん─、



サンローラン氏が、通常は決して
プラスの要素とは見なされない、



そのような側面を補って余りある、
稀代の天才であったと、



短絡的に解釈してしまうのは簡単だ。



しかし─、



競争が激しく、他人の才能を妬み、
他人の失敗を祝い事とする、



熾烈な世界であることは想像に難くない、
ファッションの世界にあって、



生涯に渡り、トップに君臨し続けた氏のことを、
単なる「 天才 」の一言で片付けてしまうというのも、



他ならぬ、サンローラン氏に対して、
失礼と言うべきではあるまいか?



( 次回へつづく... )
『 おれたちは皆、自分とは違う人間になりたいと思うもんだ… 』