秘密裡に物事を進めることの厳しさと2つの利点 | サラリーマンの副業+在宅×必要悪ソフト

サラリーマンの副業+在宅×必要悪ソフト

人様から、お金を貰って提供できるだけの何かを形にするためには、最低でも10年は必要。確固とした専門スキルを持たぬ者が「大事なのはお客様」などと主張するのは持たざる者の言いわけ。それを、いかにして成すかを理解せぬ者が、何をするかだけを決めるのは間違いのもと。

前回の記事は、こちら─、
『 味を知ることと消化することとは違う、まぁそう焦りなさんな 』



転職後も─、



決して、音楽への興味が、
薄れたわけではなかったし、



かつて、大学院時代に取り組んだ、
「 自動編曲 」の研究も、



いつか何らかの形で、
"発展" させたいという想いは、



常に頭の片隅に、存在し続けていた。



ならば─、



今やらなくて、いつやるのか…?



今でしょ!



もちろん─、



今まで取り組んだこともない、
ネットビジネスの勉強など、



やることは、山ほどあり、
会社の同僚などに相談するわけにもいかず、



本業のかたわら、帰宅後や休日に、
少しずつ作業を進める日々は、



決して、楽なものではなかったが、



しかし─、



それ以上に、昼と夜は、別の「 顔 」を、
持つかのごとき "二重生活" は、



つい先日まで、
伸び悩みに悶々としていた自分にとっては、



日々の疲れを、補って余りある、
スパイスを、もたらすものでもあった。



この頃から、私が急にマーケティングなどの、
ビジネス書を熱心に読み始めたものだから、



妻も─、



「 独立して事業でも始めるつもり? 」



などと訝しんだりもしたが…、



そういう時は─、



「 社会人としてのスキルアップのためさ 」



と答えて、やり過ごした。



私の場合、何事においても、
まだハッキリと方向性が定まらない段階で、



人にベラベラと吹聴してまわることは、
あまり好みではない。



その方が─、



もし仮に、上手く行かなかった場合でも、



周囲の自分に対する "減点" を、

最小限にとどめることが出来る。



これを小心と捉える向きもあるかも知れないが、

事を内密に進めるのも、また知恵でもあるのだ。



一人だけで始められるベンチャー企業はほとんどない。
でも秘密にやることにも利点はある。
秘密のプロジェクトというだけで何かわくわくするものがあるし、
失敗したって誰にもばれないんだから、大胆な挑戦ができる。

( ポール・グレアム )



しかし─、



内心では、本気だったことは否めない。



私は、再び、
"充足感" を手に入れたのである。



( 次回へつづく... )
『 戦略とは「 戦い 」を「 省略 」すること 』