前回の記事は、こちら─、
『 未来の人生の種が、ここに蒔かれていた 』
その後─、
ソフトウェア会社で、
エンジニアとしての職を得た私は、
「 音楽情報処理 」などには、かすりもしない分野で、
日々、開発業務に奮闘することになるのだが、
それでも─、
音楽への興味は、消えることはなく、
ある程度、仕事にも慣れ、経済的にも余裕が出はじめた、
社会人、三年目あたりからは、
社会人向けのピアノレッスンや、
音楽講座にも通うようになった。
それが、約4年ほど続いたと思う。
もちろん─、
プロになろうなどと考えて、
取り組んで来たわけではなかったが、
音楽が自分にとって、
大きなウエイトを占める、
存在になっていたことは否めない。
しかし─、
やがて、会社の業績に陰りが見え始め、
転職なども視野に入れざるを得なくなり、
明日が、必ずしも、今日の延長線上に、
あるとは限らないのだという、
現実に直面した、二十代の終わり…、
音楽もまた、所詮は "趣味" でしかなかったのだという、
現実を受け入れざるを得なくなった。
幸い、それほど間を置かず、
自分に関心を示してくれる、
次の会社を見つけることは出来たが、
当然─、
新たな職場では、
余暇で音楽などに興じる、ゆとりはなく、
音楽に割く時間は、日に日に激減していった…。
( 次回へつづく... )
『 私の準備が整ったから、そいつは現れたのか!? 』