前回の記事は、こちら─、
『 それは「 しつけ? 」それとも「 不親切? 」、それは「 厳しさ? 」それとも「 無責任? 」』
ところが─、
その一方で、学歴コンプレックスを抱えて社会に出た、
人間の多くがそうであるように、
父もまた、自分が得られなかったものを、
子供の代で取り返さんとするがごとく、
子供の教育にだけは、ことさら「 熱心 」で、
私も御多分に洩れず、
気が付けば小学校から塾通いの日々に、
どっぷりと浸かっていた。
もちろん─、
私の教育に、それだけの費用を、
つぎ込んでくれたことは感謝すべきだろうし、
私も子を持つ親となった今、同じような悩みを、
"踏襲" している自分がいることは否めないが、
しかし─、
クラスメイトのほとんどが、
そうではないにもかかわらず、
自分だけが、日曜の朝から、
塾通いに、いそしまなければならなかった日々というのは、
正直なところ、憂鬱以外の何物でもなく、
それで、かけた費用に見合うだけの、
効果があったかどうかも微妙なところではある。
少なくとも─、
塾に通わせさえいれば、
それで子供の成績が上がるなどと、
短絡的に考えるのは浅はかと言うべきであろう。
( 次回へつづく... )
『「 ひとりの父親は、百人の教師に勝る 」( イギリスの諺 ) ~ お父さんはホントは凄いんだ!』