物騒な話を始めるつもりはないが…、
最強の武器とは一体、何だろうか?
剣か?
銃か?
「 ペンは剣よりも強し 」
なんて言葉も聞いたことがある。
それとも─、
現代の最新兵器か?
しかし─、
どんな高性能な武器を与えられたとしても、
それを、しかるべく使いこなすだけの術を持たなければ、
それは─、
「 猫に小判 」
に他ならない。
であるならば─、
最強の武器とは、物理的な "ハードウェア" ではなく、
"ソフトウェア" なる "術" の方だと言うべきか?
かつて、日本では、
剣術が発達し、様々な流派が生まれた。
それらは全て、
剣という同じ武器を用いることに変わりはないが、
その扱い方において、異なる体系を生み出し、
それによる優劣も生まれて行った。
かつて黒澤明は、名作『 椿三十郎 』中で、
三船敏郎扮する主人公に─、
「 間抜けな味方の刀は敵の刀より危ねえ 」
とのセリフを吐かせたが、これは名言だと思う。
今日においても時折、ネットの掲示板などでは、
最強格闘技論争なるものが見られたりもするが、
これらは─、
まさに、肉体というハードウェアに "インストール" された、
ソフトウェアの違いについて論じていると言えよう。
そして─、
対峙する両者の力量に極めて大きな差がある場合、
それは、往々にして、
次のような言葉で言い表される。
( 次回へつづく... )
『 見た目は大して変わらないにもかかわらず、圧倒的な差を生む3つの力 』