前回の記事は、こちら─、
『「 敵を見つけた、世界への復讐のつもりだった… 」( amazarashi ) 』
何事も永遠に続くことなど有り得ない。
やがて会社の業績に陰りが見え始め、
同僚の中にも、会社を去る者がちらほら現れ始めた。
そんな中でも私はというと、相変わらず楽観的で、
自分は開発の仕事に精一杯取り組んでいるのだから、
売り上げや、経営について考えるのは、
営業部の仕事であり、経営者の仕事だ。
そんな風に考えて、相変わらず開発の仕事に、
いそしむ毎日を続けていた。
「 お前たちは技術ばかりで、なにも分かっていない 」
などと技術者に対して、露骨に批判を、
突き付けてくる営業関係者も少なからずいたが、
所詮は、営業の技術者に対する「 いちゃもん 」であり、
ひいては─、
文系出身者の理系コンプレックスに過ぎないと反論し、
売られた喧嘩を買うこともしばしばだった。
このことは、いま振り返っても、
決して、間違いだったとは思っていない。
曲がりなりにも人様からお金を貰って提供できるだけの、
商品を開発する技術などというのは、
一朝一夕で築けるものではない。
従って─、
技術者を志した以上は、人生の一時期において、
まずは脇目もふらず技術の研鑽に、
励む期間というものもまた必要なのだ。
( 次回へつづく... )
『「 結果を出すのがプロ 」( ← お前もな!) 』