二つの選択肢のどっちを選ぶかに迷った時のポール・グレアム流思考術 | サラリーマンの副業+在宅×必要悪ソフト

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人様から、お金を貰って提供できるだけの何かを形にするためには、最低でも10年は必要。確固とした専門スキルを持たぬ者が「大事なのはお客様」などと主張するのは持たざる者の言いわけ。それを、いかにして成すかを理解せぬ者が、何をするかだけを決めるのは間違いのもと。

私はこれまで、ソフトエンジニアとしての、
キャリアを活かして、



自らソフトウェアを開発し、
ネット上でダウンロード販売するという、



ネットビジネスに取り組んできた。



しかし─、



過去、私が取り組んだ商品の中には、



「 失敗 」



と結論づけざるを得ないものも、当然、存在する。



現状、私が商品開発に取り組むに当たって、
発生するコストと言うのは、



せいぜい、私自身の労働力程度のもので、
それによる金銭的損失は事実上、皆無ではあるのだが、



とは言え─、



失敗したことによる精神的ダメージと、
それにかけた時間が浪費されたことは事実だ。



もし─、



開発に着手したあの日、



結局、失敗に終わることになる、その商品よりも、
別の商品の開発を優先させていれば…、



後に振り返った時、
そう考えなかった言えば、ウソになる。



しかし─、



もし開発に着手したあの日、



何らかの事情により、
先に別の商品の開発に取り組むことになっていたとしても、



やはり─、



当初の、失敗した方の商品について、
思いあぐねる自分がいたであろうことは、



想像に難くないのだ。



であるならば─、



失敗だったことを、先に確認できたこともまた、
"前進" だったのだと言えなくもない。



以下に、この問いに対する一つの回答とおぼしき、
メッセージを見つけたので、ここに併記しておく。



今、何を、どうやってすればいいかって?
まず興味の持てるプロジェクトを選ぶことだ。
ある分量の資料を研究するとか、何かを作ってみるとか、
何かの問題の答えを見つけてみるとか。
ひと月以内で終わらせられるようなプロジェクトがいい。
そして、ちゃんと終わらせられる手段があるようなものにする。
少しは頑張らなくちゃならないようなものがいいけれど、

ほんとうに少しだけでいい。
特に最初はね。もし二つのプロジェクトのどっちを選ぶか迷ったら、
面白そうな方を選ぼう。
失敗したら、もう一方を始めればいいんだ。
これを繰り返す。そうすると次第に、ちょうど内燃機関みたいに、
このプロセスが自分で走り出すようになる。
一つのプロジェクトが次の プロジェクトを生み出すようになるんだ。
( そうなるまでには何年もかかるけれどね。)

「 知っておきたかったこと 」( ポール・グレアム ) より