科学者は、なぜモーツアルトを遠心分離機にかけようとするのか? | サラリーマンの副業+在宅×必要悪ソフト

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人様から、お金を貰って提供できるだけの何かを形にするためには、最低でも10年は必要。確固とした専門スキルを持たぬ者が「大事なのはお客様」などと主張するのは持たざる者の言いわけ。それを、いかにして成すかを理解せぬ者が、何をするかだけを決めるのは間違いのもと。

前回の記事は、こちら─、
『 音楽を生成する数式は存在するのか? 』



であるならば─、



音楽を生成する数式も存在するのか?



と、考えずにはいられない。



アメリカなどでは既に CM の音楽制作等において、
自動作曲システムが利用されている。



私事で恐縮だが─、



私もこう見えて大学院時代には、
人工知能の研究に取り組み、



その一環として、自動作曲(編曲)なるものにも、
取り組んだことがあった。



そのようなことから、ソフトビジネスの観点からも、



実用的な音楽システムの動向については、
かねてより着目してきた。



また、その一方で─、



これまでにも、
幾度となく述べてきたことだが、



かつて、音楽関係の知り合いに、
自動作曲についてたずねたところ、



「 コンピュータに作曲してもらって、一体なにがおもしろいの? 」



という、非常に辛辣なコメントを拝聴したこともある。



確かに─、



それも、ごもっともな意見である。



しかし─、



かの人工知能界の大御所、マーヴィン・ミンスキーは、
次のように語っている。



「 われわれは、科学者が遠い星の、

スペクトルを分析するような方法で、

モーツアルトの音楽を研究したいと思っている。」

( マーヴィン・ミンスキー )



もし仮に─、



過去の音楽家たちが、己の感性により、



紡ぎだして来た音楽を説明する、

数式が見つかり、



それにより、過去の名曲に匹敵する、

新たな楽曲を、生成することが可能だとしたら、



それを、聴いてみたいとは思わないだろうか?



私には、その好奇心に抗うことは、
ちょっと出来そうにない。



「 数学者はいつの日にか、

よい音楽を作り出すコンピュータプログラムを、

書くだろうか。それは時のみが語ってくれるだろう。」
( マーチン・ガードナー )



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