前回の記事は、こちら─、
『 音楽を生成する数式は存在するのか? 』
であるならば─、
音楽を生成する数式も存在するのか?
と、考えずにはいられない。
アメリカなどでは既に CM の音楽制作等において、
自動作曲システムが利用されている。
私事で恐縮だが─、
私もこう見えて大学院時代には、
人工知能の研究に取り組み、
その一環として、自動作曲(編曲)なるものにも、
取り組んだことがあった。
そのようなことから、ソフトビジネスの観点からも、
実用的な音楽システムの動向については、
かねてより着目してきた。
また、その一方で─、
これまでにも、
幾度となく述べてきたことだが、
かつて、音楽関係の知り合いに、
自動作曲についてたずねたところ、
「 コンピュータに作曲してもらって、一体なにがおもしろいの? 」
という、非常に辛辣なコメントを拝聴したこともある。
確かに─、
それも、ごもっともな意見である。
しかし─、
かの人工知能界の大御所、マーヴィン・ミンスキーは、
次のように語っている。
「 われわれは、科学者が遠い星の、
スペクトルを分析するような方法で、
モーツアルトの音楽を研究したいと思っている。」
( マーヴィン・ミンスキー )
もし仮に─、
過去の音楽家たちが、己の感性により、
紡ぎだして来た音楽を説明する、
数式が見つかり、
それにより、過去の名曲に匹敵する、
新たな楽曲を、生成することが可能だとしたら、
それを、聴いてみたいとは思わないだろうか?
私には、その好奇心に抗うことは、
ちょっと出来そうにない。
「 数学者はいつの日にか、
よい音楽を作り出すコンピュータプログラムを、
書くだろうか。それは時のみが語ってくれるだろう。」
( マーチン・ガードナー )
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