もっぱら営業畑を歩んで来た、経営者やマーケティング関係者、経営コンサルタントが恐れるもの。 | サラリーマンの副業+在宅×必要悪ソフト

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人様から、お金を貰って提供できるだけの何かを形にするためには、最低でも10年は必要。確固とした専門スキルを持たぬ者が「大事なのはお客様」などと主張するのは持たざる者の言いわけ。それを、いかにして成すかを理解せぬ者が、何をするかだけを決めるのは間違いのもと。

前回の記事は、こちら─、
『 書籍レビュー『 ラーメン屋の看板娘が経営コンサルタントと手を組んだら 』』



ラーメン屋の看板娘が経営コンサルタントと手を組んだら / 木村 康宏
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【 ~ 閲覧注意 ~ 】

この記事には、ネタバレ、及び、

ある特定のグループに対する、
批判的な内容も含まれています。

お読みになる場合は、あくまでも当ブログ運営者の、
個人的見解であるということを、ご理解の上、

自己責任で、お読み下さい。



この書籍は、あくまでも、
集客、および、売上アップについて解説したビジネス書であり、



それを、物語仕立てで解説していくというものだ。



だから─、



当然、読者と共に、一から学び成長して行くための、
「 無知 」な存在を、まずは設定しなければならない。



そして─、



今回、そのスケープゴートにされるのが、



前回の記事でも述べた、物語の舞台となる、
ラーメン屋「 大力屋 」の店主、大二郎という男だ。



この大二郎という男は、
頑固一徹を絵に描いたような職人で、



多少、自堕落な面もあり、学のなさも垣間見られるものの、
ラーメンにかける情熱は人一倍。



もちろん─、



腕はピカイチ。



そして─、



このような高度な技術や専門スキルを持った人間に対し、
概して営業やマーケティング関係の人間は、



「 良いものを作れば売れる!」



という考え方に固執した、およそビジネスについては、
何も分かっちゃいない、



"困ったちゃん"



だと主張しなければ気が済まないらしい。



そして─、



「 良い商品を良い商品を開発している人間は、
その商品にあぐらをかいて、売る努力をしない!」



と頑なに主張する。



しかし─、



これは言うなれば…、



「 ブロンドの美女は、頭は空っぽに決まっている 」



という世間の偏見と同じ心理と言える。



美人でスタイルも良く、それでいて、
自分よりも頭が良いとあっては、



たいていの人間は、もはや、
生きている価値を否定されたに等しい、



コンプレックスに陥ることになるだろう。



そこで─、



世間は…、



「 確かに、あなたは見た目は美しいかも知れないが、
頭は自分の方が上だ、そうに決まっている 」



そう主張することで、
"折り合い" を付けようとする。



しかし─、



ブロンドの美女だからと言って、頭は空っぽである、
と主張する客観的根拠はどこにもない。



職人や技術者に対しても、
それと似た心理が世間に、はびこっていることは否めない。



高度な技術力や専門スキルを習得した人間が、
さらに、ビジネススキルもバッチリとあっては、



世間の ( もっぱら営業畑を歩んで来た ) 経営者や、
マーケテイング関係者、



さらには─、



経営コンサルタントにとっては、立つ瀬がないと言うわけだ。



私も、ソフトウェア開発の世界に入って久しく、
いつの間にか「 ベテラン 」と呼ばれる世代へと突入したが、



私自身も実際に、このような営業畑の人間を、
少なからず目にしてきた。



これまでも、このブログで幾度となく述べてきたが、
彼らの多くは、決まってこう主張する。



「 ニーズが大事!」



この、お題目さえ唱えていれば、自分は正しいことを、
主張していると言わんばかりに。



( 次回へつづく... )
『 誤解してない?技術偏重ではダメな理由 』



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