前回の記事は、こちら─、
『 書籍レビュー『 ラーメン屋の看板娘が経営コンサルタントと手を組んだら 』』
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【 ~ 閲覧注意 ~ 】
この記事には、ネタバレ、及び、
ある特定のグループに対する、
批判的な内容も含まれています。
お読みになる場合は、あくまでも当ブログ運営者の、
個人的見解であるということを、ご理解の上、
自己責任で、お読み下さい。
この書籍は、あくまでも、
集客、および、売上アップについて解説したビジネス書であり、
それを、物語仕立てで解説していくというものだ。
だから─、
当然、読者と共に、一から学び成長して行くための、
「 無知 」な存在を、まずは設定しなければならない。
そして─、
今回、そのスケープゴートにされるのが、
前回の記事でも述べた、物語の舞台となる、
ラーメン屋「 大力屋 」の店主、大二郎という男だ。
この大二郎という男は、
頑固一徹を絵に描いたような職人で、
多少、自堕落な面もあり、学のなさも垣間見られるものの、
ラーメンにかける情熱は人一倍。
もちろん─、
腕はピカイチ。
そして─、
このような高度な技術や専門スキルを持った人間に対し、
概して営業やマーケティング関係の人間は、
「 良いものを作れば売れる!」
という考え方に固執した、およそビジネスについては、
何も分かっちゃいない、
"困ったちゃん"
だと主張しなければ気が済まないらしい。
そして─、
「 良い商品を良い商品を開発している人間は、
その商品にあぐらをかいて、売る努力をしない!」
と頑なに主張する。
しかし─、
これは言うなれば…、
「 ブロンドの美女は、頭は空っぽに決まっている 」
という世間の偏見と同じ心理と言える。
美人でスタイルも良く、それでいて、
自分よりも頭が良いとあっては、
たいていの人間は、もはや、
生きている価値を否定されたに等しい、
コンプレックスに陥ることになるだろう。
そこで─、
世間は…、
「 確かに、あなたは見た目は美しいかも知れないが、
頭は自分の方が上だ、そうに決まっている 」
そう主張することで、
"折り合い" を付けようとする。
しかし─、
ブロンドの美女だからと言って、頭は空っぽである、
と主張する客観的根拠はどこにもない。
職人や技術者に対しても、
それと似た心理が世間に、はびこっていることは否めない。
高度な技術力や専門スキルを習得した人間が、
さらに、ビジネススキルもバッチリとあっては、
世間の ( もっぱら営業畑を歩んで来た ) 経営者や、
マーケテイング関係者、
さらには─、
経営コンサルタントにとっては、立つ瀬がないと言うわけだ。
私も、ソフトウェア開発の世界に入って久しく、
いつの間にか「 ベテラン 」と呼ばれる世代へと突入したが、
私自身も実際に、このような営業畑の人間を、
少なからず目にしてきた。
これまでも、このブログで幾度となく述べてきたが、
彼らの多くは、決まってこう主張する。
「 ニーズが大事!」
この、お題目さえ唱えていれば、自分は正しいことを、
主張していると言わんばかりに。
( 次回へつづく... )
『 誤解してない?技術偏重ではダメな理由 』
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