人間 vs コンピュータ(7) ~ 稀代の戦略家もチェスには、お手上げ | サラリーマンの副業+在宅×必要悪ソフト

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人様から、お金を貰って提供できるだけの何かを形にするためには、最低でも10年は必要。確固とした専門スキルを持たぬ者が「大事なのはお客様」などと主張するのは持たざる者の言いわけ。それを、いかにして成すかを理解せぬ者が、何をするかだけを決めるのは間違いのもと。

前回の記事は、こちら─、
『 人間 vs コンピュータ(6) ~ 欧米におけるチェスと日本における将棋との温度差が半端ない!』



外国映画などではよく─、



数学者は、知的なチェスの名人として、
描かれていたりする。



第二次大戦中─、



戦争ゲームのエキスパートなら、
きっと、実際の軍事作戦においても、



すぐれた能力を発揮できるだろう、
という思いこみから、



時の将棋の名人が─、



参謀本部にコンサルタントとして、
招集されたことがあったらしい。
(『1つのことを、とことん!』参照 )



しかし─、



実際には、このような期待は、
たいてい、裏切られるのがオチだ。



かのナポレオンも、チェスに関しては、
ヘボの極致だったと言う。



エドガー・アラン・ポーは─、



代表作『 モルグ街の殺人事件 』の中で、
次のように述べている。



最高級の知力を持つ人々は
チェスをつまらないものとけなして、
ちょっと不思議なほど
ホイストに凝ったものだ。
たしかに、この種のものでは
ホイストほど分析能力を働かせるものは

ほかにない。
キリスト教国中で一番の
チェスの名人だといっても、
つまりはただチェスの名人だというにすぎない。
ところがホイストの上手ということになると、
心と心とがたたかうすべての、
もっと重大な事業にも成功できる
ということを意味する。



人間の心理を読み、

ハッタリを仕掛け、



ポーカーに勝つ人工知能ができれば、



もう少し、人間にとって、
"手強い" 存在となるかも知れない。



( 次回へつづく... )
『 人間 vs コンピュータ(8) ~ コンピュータは理由を教えてはくれない!? 』