2014 年 3 月 15 日から 4 月 12 日にかけての、
約一ヵ月間。
『 第3回 将棋電王戦 』
が行われた。
ご存知の方も多いと思うが、
これは─、
5人の現役プロ棋士と、
5つの最強コンピュータ将棋ソフトによる、
異色の五番勝負で、
見ての通り、今回が3回目の開催となる。
そして─、
この棋戦が、世間からも注目されている理由は…、
第2回が、コンピュータの3勝1敗1引き分。
第3回が、コンピュータの4勝1敗。
と、いずれもコンピュータが、
プロ棋士に勝ち越したという点であろう。
実は私も、こう見えて─、
大学院時代には、
人工知能の研究に取り組み、
将棋は少々ハードルが高かったが…、
オセロの思考プログラムを、
自作した経験などもあったことから、
当初より、興味深く眺めて来た。
オセロはもとより、
チェスやチェッカーが、そうであったように、
将棋においても─、
いつかはコンピュータが人間のレベルを、
超えるであろうことは、予想されていたことではあったが、
こと将棋においては、オセロやチェスで、
成功した手法では限界があり、
新たな突破口を見いだす必要性が、
かねてより指摘されていただけに、
あれから、わずか十数年で、
プロ棋士を脅かすまでに進化したことは、
正直、驚嘆に値する。
この─、
ゲームの思考プログラムというものは、
なかなか不思議なもので、
プログラムを実行させると、
それを開発した人間 ( 創造主!? ) に対して、
負かそうと手を打ち返してくる。
もちろん─、
コンピュータに「 相手を負かそう 」などという意思はない。
単に、プログラムされた処理を実行しているに過ぎない。
それでも─、
開発した人間からすると、その様子は、
あたかも…、