突然だが─、
マジシャンが、マジックを考える時、
まずやるべきことは一体、何だと思われるだろうか?
それは─、
「 "奇跡" を思い描くこと 」
『 マジシャンの教え 』( アンディ・コーエン ) より
だという。
「 物を空中に浮かべることができたら… 」
「 風船を割らずに針を通せたら… 」
「 レンガの壁を通り抜けられたら… 」
マジックは、マジシャンがやって見せたいことを、
思い描いたところからはじまった。
その具体的な方法 "トリック" を考える前に─。
そして─、
その並はずれた "奇跡" を思い描くことは、
トリックを編みだすよりも時間がかかるという。
しかし─、
いったん、その "奇跡" を思い描くことができたら、
それを実現する方法はいろいろとあるのだと。
かつて、テレビで─、
あるピアノ弾きの方が、
インタビュに答えたり、トークを交えながら、
まるで遊ぶかのように、
ピアノを弾く姿に、目が釘付けになったことがある。
しかし─、
その方は、プロのピアニストでもなければ、
ミュージシャンでもなかったのである。
つまり…、
( 次回へつづく... )
『 アマチュア感を感じさせないアマチュア 』