前回の記事は、こちら─、
『 成功者たちの矛盾する教えの数々!?どっちが本物? 』
現在の Yahoo! Store の前身となるシステムの、
開発を手掛けたプログラマであり、
ベンチャーキャピタルでもある、ポール・グレアム氏は、
次のように語る。
◆◇◆◇◆
自分の能力って何だろう?
この問題の解法は、反対側からやってみることだ。
ゴールを最初に決めてそこから逆算するんじゃなく、
より良さそうな状況に向けて少しづつ前に進んでゆくんだ。
成功した人の多くは実際にはそうやって成功したんだ。
きみはまず 20 年後にどうなりたいかを決めて、
次にそこに至るには今何をすればいい、と考える。
ぼくが提案するのは逆に、将来のことは一切決めないでおいて、
今ある選択肢を見て、
良さそうな選択肢がより増えるものを選ぶってことだ。
時間を無駄にしてない限り、実際に何をするかってことは、
あまり問題じゃない。
面白いと思えて、選択肢が増えるものなら何でもいい。
増えた選択肢のどれを 選ぶかなんて後で考えればいいんだ。
グライダーを考えてみるといい。
グライダーはエンジンを持っていないから、
風上に向かって進もうとすると高度を大きく失うことになる。
着陸に適した地点よりずっと風下に行っちゃったら、
打てる手はひどく 限られるものになるだろう。
風上にいるべきなんだ。
だからぼくは「 夢をあきらめるな 」のかわりにこう言おう。
「 風上をめざせ 」
(『 知っておきたかったこと 』本文より抜粋 )
http://practical-scheme.net/trans/hs-j.html
◆◇◆◇◆
少し長いが、興味深い内容なので、
一部を掲載させていただいた。
もちろん─、
これはビジネスの現場には当てはまらないと、
思われる方も、おられるかも知れない。
しかし─、
このエッセイの中で、グレアム氏は…、
"成功した人の多くは実際にはそうやって成功したんだ。"
と断言する。
アメリカと日本での、
諸事情の違いもあるかも知れないが、
ベンチャーキャピタルでもある、
氏の言葉だけに重みはある。
では─、
我々は一体、どちらの言うことに、
耳を傾ければ良いのだろうか?
( 次回へつづく... )
『 意外!?多くの成功者は○○が(も)ない!』
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