前回の記事は、こちら─、
『 ユニークなやり方ではあるが、それでは素人筋だ。』
ここで、マーケティングの専門家なら─、
技術者や作曲家の理論や感覚から見てどうであれ、
それが顧客に受け入れられるのなら、
それが "正解" なのだ!
といった叱責が、飛んで来そうだが…、
しかし─、
曲名は伏せておくが、
その曲は、世間では、
あまり売れたとは言い難いことも付け加えておく。
やはり─、
長年、取り組んで来た人間の感覚や、
理論として確立してきたものには、
それなりに意味があるのだ。
まずは、そういった、
基礎の理論を学び、経験を積み、
人並みに出来るようになった人間が、
そこに、新たな自分なりの工夫や、
改良を重ねていく。
それが研究であり、進歩と言える。
従って─、
まずは、そういった土台を持たねばならない。
そういった土台を持たぬ者が、
やみくもに既存のものと異なることをやってみたところで、
それは、単なるデタラメに過ぎない。
それが「 斬新 」と「 素人筋 」の違いというものだ。
もちろん─、
それで勝ち残って行けるのなら良いが、
それで勝ち残って行けるほど、
世間は、さすがに甘くはない。
その感覚が、まだ自分には分からず、
愕然としたわけだ。
「 それは間違いだ!」
専門家が、そう主張する時、
それは、本当に間違いである場合もある。
それで─、
そのフリーソフトは、
その後、どうなったのかって?
( 次回へつづく... )
『 勝てない○○は捨てる ( 為末大 ) 』