子供が生まれてからというもの─、
我が家のテレビは、もっぱら、
幼児向けの番組が占めるようになった。
中でも、子供のお気に入りは、
NHK Eテレで放送されている─、
『 ピタゴラスイッチ 』
という番組で、その中のコーナーに、
『 アルゴリズム体操 』
というのがある。
これが始まると、テレビの前に駆けて行って、
いつの間にやら真似をするようになった。
まぁ、ここでは番組の紹介が目的ではないので、
内容の詳細は省くが─、
大人の私としては、
「 アルゴリズム 」という言葉が、
このようなところに使われていることに、
当初、驚きを感じた。
私が「 アルゴリズム 」という言葉に始めて
触れたのは、おそらく学生時代。
大学で情報処理を専攻しはじめた頃だったと思う。
コンピュータの世界では、なじみのある言葉だが、
一般的には、あまり耳にする言葉では、
ないのではないだろうか?
アルゴリズムとは、言わば、作業の手順のこと。
料理のレシピのようなものだと考えれば、
分かりやすいかも知れない。
だから─、
音楽にもアルゴリズムはあるし、
ビジネスにもアルゴリズムがある。
つまり─、
アルゴリズムを考えることは、
自身が行った手順や思考の工程を、
問い直す作業にほかならない。
そして─、
このアルゴリズムが、明確になれば、
その工程を自動化することも、
可能になるわけだ。
しかし─、
「 自動化 」というと、
あまり好意的に、受け止められないケースが、
少なくないように思われる。
( 次回へつづく... )
『 芸術家と商売人は特に「 自動化 」を嫌う!? 』