※この記事は 2014/2/12 の時点での状況を元に、
書かれています。
前回の記事は、こちら─、
『 小保方さん報道(2) ~ だって『 プロジェクトX 』は、みんな好き ( だった ) でしょ? 』
特に今回は─、
あの権威あるイギリスの科学雑誌『 ネイチャー 』に、
一度、掲載を断られた。
それどころか─、
「 過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄している 」
とまで酷評された。
ところが、まさにそれが─、
生物学の通説を覆す常識破りの大発見であり、
そして─、
それを率いたのが、まだ若干30歳の、
若手研究者だった、というのだから、
物語として、これほど痛快なものがあるだろうか?
まさに─、
「 小 」が、過去何百年と続く圧倒的「 大 」たる、
学術的権威に対して戦いを挑み、
鮮やかに「 一本 」を取ってみせた!
とでも言おうか…。
特に日本人は、このようなエピソードが、
大好きである。
そして─、
その成功物語を、よりドラマチックに描くためにも、
過去の苦難の経緯を、ことさら詳細に記述し、
また─、
その主人公の個性を浮き彫りにするためにも、
- おばあちゃんから貰った割烹着
- 研究室にはムーミン
といった要素を、文面に書き加えて行く。
こうすることで、読者は─、
我々となんら変わらない、
一人の人間としての主人公を知り、
より深い共感をもって、その人物を、
脳裏へと焼き付ける。
創作でも、付け加える細部の描写が、
ぐんと話の信憑性を高める。
そして、聞く者を話の中に引きずり込むばかりか、
他の時代へも引き戻す。
『 ミスター・セバスチャンとサーカスから消えた男の話 』
( ダニエル・ウォレス )
このような記述の、され方に対し…、
※この記事は 2014/2/12 の時点での状況を元に、
書かれています。
( 次回へつづく... )
『 小保方さん報道(4) ~ それをあえてやるのがストーリーテラーだ(改) 』