前回の記事は、こちら─、
『 コンピュータは何でもやってくれる?でもそれは、君が○○だったらの話だ。』
コンピュータとて、それはそれで、
大学や大学院においても、
専門の学部や専攻があり、
学会があり、
世界中に、この分野に取り組む、
専門家や研究者が大勢いる、
高度な学術分野でもある。
そして─、
システムの設計や開発はもちろん、
ホームページの制作においても、
上には上が、奥には奥がある、
高度な専門分野でもあるのだ。
どれだけ高価な楽器を与えられても、
それを弾きこなす腕がなければ…、
そこから、それ以上の音楽が
出てくることはないように、
どれだけ高性能なコンピュータを与えられても、
それを使いこなすスキルがなければ…、
コンピュータは一切、動作しない。
すなわち─、
コンピュータとは、経験と知恵が物を言う、
職人芸の世界なのだ。
ところが─、
そのような趣旨の発言をすると、
たいていの人間からは、
困惑した反応が返ってくる。
人工知能の分野の権威の一人で、カリフォルニア大学、
サンタクルーズ校のデヴィッド・コープ名誉教授は、
「 穴を掘るのは人間であってシャベルではない 」
と述べたが、これは言うなれば─、
「 車を運転するのか? 」
それとも─、
「 車に走ってもらうのか? 」
という認識の違いとも言える。
車は、やはり運転するものであって、
走ってもらうものではない。
ところが─、
ことコンピュータにおいては、多くの人間が、
受け身の姿勢をとる。
「 コンピュータがやってくれる… 」
これは─、
即ち、コンピュータを扱うということが、それだけ、
多くの人間にとってハードルの高い作業であることの証左であろう。
しかし─、
"道具" は何もしてはくれない。
あなたが "操作" した通りに "動作" するだけ。
そして─、
なかなか言うことをきかないから面白くもある。
決して結果を早く求め過ぎないことだ。