昨年の話になるが─、
『 グラン・ジュテ 』という番組で、
テキスタルデザイナーの
梶原加奈子さんという方が特集されていた。
デザインという分野は、
私にとっては全くの専門外ではあるのだが、
何気なく観ていると、
彼女の生い立ちに興味をひかれて行った。
梶原さんには、彼女とは比較にならないくらい、
絵が上手いお兄さんがいらっしゃるそうで─、
「 自分には才能がない 」
と、常々、劣等感を感じて来たという。
そのお兄さんは、やがて、
グラフィックデザイナーになるのだが、
ある日、自分の能力に限界を感じ、
お兄さんは仕事を辞めてしまいます。
当時、ご自身もデザイナーになるべく、
短大に通っておられた梶原さんは─、
「 兄のような才能のない自分では、
このままではデザイナーにはなれない 」
と考え、通っていた短大を辞め、
東京の美術大学を再受験するという道を、
選択するのです。
そんな梶原さんは、
番組のインタビュの中で、こう明言します。
( 次回へつづく... )
『 わかれ道があったら私は○○を選びます。( 梶原加奈子 / テキスタルデザイナー ) 』
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